弓矢とともに使う道具類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/08 23:36 UTC 版)
矢入れ 日本では埴輪に象られているが、ヨーロッパで発見された古代人類の通称アイスマンといわれる人も、矢筒を携帯していた。弓矢もオーストラリアのアボリジニを除き、世界中で普遍的なものでもあるが、矢入れも同様だと考えられる。 日本では木製や紐や編み籠などでできているが、ヨーロッパなど畜産や狩猟が盛んな地域では革をよく用いている。馬にベルトを用いて括りつけたり、腰や背に紐を通し背負ったりして矢を収納し携帯した。矧いだ矢羽が取れないように雨天時を考え、蓋が付いている種類もある。 管矢 クロスボウにつがえるボルトを弓につがえる方法として、ガイドレールとなる筒を使用して発射する方法がとられた。この方法を、日本では管矢、ビザンツ帝国では Solenarion(ソレナリオン)、トルコでは MAJRA(マジュラ)・Nawak(ナーワク)、中国では片箭・鞭箭・邊箭・筒箭、韓国では편전・애기살 と呼ぶ。 この利点はクロスボウのボルトを弓の矢として流用できて、敵が弓だけの場合は射撃後のボルトを再利用して撃ち返して来れないこと。 クロスボウのボルトは軽いため高初速を得やすく運動エネルギーが大きくなること(運動エネルギーの公式で速度は二乗されるため、速度が速くなると威力が大きく増加する)。 矢のしなりもなく高速で真っ直ぐ飛ぶため命中させやすいこと。 運動エネルギーが大きいため、射程も長くなり資料によっては通常の矢の2倍の射程となる。 ボルトは短く軽いため、持ち運びしやすいこと。 ボルトが小さく速いため、発見して叩き落とすなどの対策が難しいこと。 クロスボウのように下馬せずとも撃てること。 デメリットとしては、クロスボウや弓に比べて習熟が必要なこと ガイドレールの扱いで失敗を起こし稀に射手を大怪我させること 弓側に通常より負担がかかり寿命が短くなること。 通常の弓矢より装填の手間がかかることによる射撃レートの低下
※この「弓矢とともに使う道具類」の解説は、「弓矢」の解説の一部です。
「弓矢とともに使う道具類」を含む「弓矢」の記事については、「弓矢」の概要を参照ください。
- 弓矢とともに使う道具類のページへのリンク