広義の無意識
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 15:58 UTC 版)
「意識でない領域」に関しては、様々な解釈が行われている。催眠状態での意識状態や、宗教的な儀式や薬物摂取で生じる「変性意識(変成意識)」なども、通常の意識でない状態である。 また、このような広義の変成意識などの他に、サブリミナルなどの「意識でない状態・領域」が考えられてきた。「意識でない領域」の存在は確実であるとしても、主観的に把握されるそのような領域について、客観的な記述や説明が行えるかというと困難である。 フロイトやユングの理論における「無意識」は、彼らが理論的に想定した構造の存在は、結果的に実証されないものであることが判明したが、[要出典]20世紀前半に生まれた、このような「無意識の概念」は、文化的に大きな影響を与えたことも事実であり、思想や芸術において、現在もなお影響を有している。 しかし、無限定に無意識を述べることは、個々人の主観的な把握になり、またトランスパーソナル心理学における無意識もそうであるが、あまりに仮説的要素の大きい無意識は、実証性がますます困難であり、疑問となる。[要出典]サブリミナルも、何を意味する概念なのか、不確定要素が多すぎる。[要出典]主観的要素や解釈があまりに大きなそのような言葉の用法や概念については、[要出典]疑問があると言うべきである。 無意識については未解明な領域である可能性が高く、心理学の分野や脳科学の分野や他の分野等で研究されている。 脳科学の分野ではデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)と呼ばれる脳内の複数の領域で構成されるネットワークについて研究されている。ぼーっとしている状態などでも脳は活動していて、その活動の機能がデフォルト・モード・ネットワークによるものではないかと考えられている。また、ぼんやり空想にふけることをマインドワンダリング(MW)といい、多くの建設的な側面があるとされる。
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