広域的な気象要素
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/11 15:37 UTC 版)
ウィキメディア・コモンズには、国際式天気図記号に関連するメディアがあります。 前線は記号を用いて表現する。通常は寒冷前線、温暖前線、停滞前線、閉塞前線の4つを用いる。発生しつつあるものは半円や三角形の間に点 (•) が入り、解消しつつあるものは同様に間に十字 (+) が入る。アメリカではサーフェイス・トラフ(地上の気圧の谷)、ドライライン(乾燥線)、スコールライン(不安定線)、トロピカル・ウェーブ(熱帯波前線)も用いるなど、他の前線記号が取り入れられている地域もある。 等圧線は4の倍数となる気圧を4hPaごとに線で表す。また、20の倍数の場合は太線(通常の2倍の太さ)で表す。等圧線の間隔が広い場合は、必要に応じて2の倍数(4の倍数を除く)となる気圧を点線で表す。 高気圧はH、低気圧はL、熱帯低気圧はTDで表す(中心は×で示す)。また、進行方向を白抜き矢印、速度をノット (kt) または、キロメートル毎時 (km/h) や、マイル毎時 (mph) で表す。国や地域によって異なる。 台風(北西太平洋に発生した熱帯低気圧で最大風速が34ノット以上になったもの)は最大風速により、TS(TROPICAL STORM、34ノット以上)、STS(SEVERE TROPICAL STORM、48ノット以上)、T(TYPHOON、64ノット以上)に分類される。 この分類は日本周辺が対外的に行う資料に適用される。国や地域によって階級表現が異なる。中国ではTY (Typhoon) のほかに、STY (Super Typhoon)、SUPER TY (Super Typhoon) とする階級区分を対外向けに行っている。この基準が警報の内容によって略号に揺らぎが生じる。インド洋ではさらに細かい分類がなされており、運用の際には風速の値を必ず確認する必要がある。 ICAO(国際民間航空機関)では、熱帯低気圧 (TD) は、TDと表現し、17.2m/s(34knots以上)では、TC (Tropical cyclone) と表記し、熱帯低気圧を模った記号を図示する。なお、名称が付いていない場合は (TC) とし、名称が付いている場合は、熱帯低気圧の名称を付けるように定められている。 海上警報は各地域によって異なる、強風 (SW)、暴風 (GW)、台風 (TW)、濃霧 (FOG)、着氷 (ICE)など数種類があり、波線で囲まれた予報範囲に示される。予報範囲が狭い場合は記号のみとなる。この表現は日本が対外的に出す警報や天気図に適用され、他国では日本と同じとは限らないので注意されたい。
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広域的な気象要素
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ほとんどは国際式と同じであるが、前線はいずれも点や十字が入らない。またテレビのニュースなどの場合は、高気圧を「高」、低気圧を「低」、熱帯低気圧を「熱低」、台風を「台」などとすることが多い。温帯低気圧と寒冷低気圧は区別されない。
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