巨石群とは? わかりやすく解説

巨石群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/02 14:20 UTC 版)

猪群山」の記事における「巨石群」の解説

北峰頂上付近にある巨石群は、斜め上方に向かってそびえる高さ約4.4mの神体石を中心に東西33m、南北42mの楕円状に16巨石が並ぶ。さらにその外側には直径約70mの円状に24の石が配されている。登山路から頂上の巨石群への入口には陰陽石呼ばれる一対巨石が門のように立っている。一帯は、「オミセン」と呼ばれる聖域で、女人禁制の地であった。なお、現在は女性立ち入ることができる。 この巨石群はストーンサークル環状列石)であると言われるが、配列歪みがあり整った楕円状ではないことや、石の間隔が一定でないことなどから、ストーンサークルと呼ぶべきではないとの指摘もある。巨石群の周囲には楕円状に土塁と溝が走っているが、これは1906年明治39年)に山火事から守るため防火壁として築造されたものであるとされる。ただし、それ以前から遺構があった可能性残されている。 1983年には、作家松本清張考古学者斎藤忠による現地調査が行われ、『猪群山-山頂巨石群の研究-』という報告書がまとめられている。 神体石は、伝承によれば山幸彦と海幸彦神話知られる山幸彦が、龍宮から持ち帰った潮盈珠(しおみちのたま)、潮乾珠(しおひのたま)を置いた場所であるとされる。そのため、神体の上部の窪みには、満潮時には満ち干潮時には乾くという。また、窪みには金魚住んでおり、この金魚見た者は盲目になるとも伝えられる。この巨石群は、古代巨石信仰遺跡であるとする説、中世仏教信仰霊場跡であるとする説、中世の砦跡であるとする説、自然地形であるとする説等がある。また、卑弥呼の墓とする俗説もある。

※この「巨石群」の解説は、「猪群山」の解説の一部です。
「巨石群」を含む「猪群山」の記事については、「猪群山」の概要を参照ください。

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