巨石美術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/07/13 03:16 UTC 版)
ノウスから見つかった巨石美術(巨石に彫刻を施したもの)の数は、西ヨーロッパ全体で見つかっている総数の3分の1以上にもなる。ノウスの発掘で200個以上の装飾を施した石が見つかった。その多くは縁石で、特に羨道付近の縁石に多く見られる。ノウスで見つかった模様は典型的なものが多く、渦巻、菱形、蛇状がほとんどである。しかしそれだけでなく、ノウスの巨石美術には三日月形など多種多様なイメージも含まれている。興味深いことに、そのような彫刻は石の裏側に施されていることが多い。このような巨石美術を "hidden art" と呼ぶ。このことは、ボイン渓谷にこの記念碑を建設した新石器時代のコミュニティにとって巨石美術がどういう意味をもっていたか、様々な考え方を示唆させる。彼らが彫刻を意図的に隠したとも考えられる。また、単に石を再利用して別の面に新たに彫刻を施したとも考えられる。
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