左利きに対するバリアフリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 02:20 UTC 版)
「左利き」の記事における「左利きに対するバリアフリー」の解説
ユニバーサルデザインの視点から、右利き左利きどちらでも快適に暮らせる社会にしようとの動きも出始めている。 例えば、大手私鉄・JRが導入しているバーレススタイルの自動改札機は、左手で使う場面も考え、券投入口が左に5度向いている。他にも左右両開きの冷蔵庫など家電製品にも対応品がある。 また左利き専用の商品もあり、そうした文具や調理器具、家具などの開発をめざす企業の集まりである「レフティ21プロジェクト」が2017年2月に発足している。左利き用のはさみは多くの文具店にみられる。左利き用品の専門店もある。京セラが発売していたカメラ「サムライ」は右利き用と左利き用の両方を用意していた。アーミーナイフの一部にも左利き用モデルがある。百ます計算でも、左にあった数字が、右に来ている場合がある。これにより、左手に隠れてしまう数字が見えるようになり、やりやすくなる。 楽器については、左利きだと弾きづらいものもある。小学校の生徒が授業で扱う教育楽器のうち、鍵盤ハーモニカは左利きだとかなり弾きづらくなってしまうが、楽器メーカーは製造費用の関係もあって左利き用の鍵盤ハーモニカを製造していない。一方、ギターやベースについては、楽器の単価が教育楽器にくらべて高く設定できるうえ一定の需要が見込めることもあり、左利き用モデルも発売されており、谷口楽器のような左利き専門の楽器店で購入することもできる。 マウスにも左利き専用のものがある。サンワサプライは2011年から左利き専用マウス「MA-ERG2LH」を製造販売している。かつて2006年にロジテックが左利き専用マウス「MX-610L」を製造販売していた。なお、ロジテック社CEOのゲリーノ・デルーカは左利きである。マイクロソフトのビル・ゲイツも左利きであるが、マイクロソフトは左利き専用のマウスはない。ただし左右対称のマウスを基本形としているため、どちらの手でも同じように使える。
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