左利きの便
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 02:20 UTC 版)
なかには、歴史的経緯から多数派である右利きにとって不便で少数派である左利きにとって便利になっているものもある。 コンピュータのキーボード配列として一般的なQWERTY配列は、左手の使用頻度のほうがわずかながら右手より多い。多数派である右利きに便利なように右手の使用頻度を高めたDvorak配列もあるが、普及していない。またフォトレタッチやイラストなど画像系の所謂「クリエイティブな作業」においてはマウスとペンタブレットを同時に使用する場面が多々あるが、左利きが右手でいずれかのデバイスを取り扱うことができれば操作ごとにペンとマウスを持ち替える必要がない。 ビデオゲームのコントローラは、業務用ゲーム・家庭用ゲームを問わず、方向キーやジョイスティックを左手で操作するものが標準となっている。ゲームの種類にもよるが、多くの場合、複雑・微妙な操作を要求されるのは左手のほうである。ゲームダコが左手指にできることが多いことも、ビデオゲームのコントローラが左手偏重であることを示している。これは、初期の業務用ゲームからの慣習である。横井軍平は、本来方向キーは右で操作するのが自然であると述べている。しかし今日「プロ」が多い競技性の高いビデオゲームのジャンルの場合、左有利とは言えない。 文字を縦書きするときに手が汚れない。但し、これは中国語や日本語、韓国語のように右から左に縦書きする言語の場合であってモンゴル語のように行を左から右に書く言語の場合は当てはまらない。逆に、アラビア語のように横書きだが右から左に書く言語の場合は、左利きの方が手を汚さずに済む。 主に車両が左側通行の国・地域で主流となっている右ハンドル車を運転する時、利き手でシフトレバーやカーナビゲーションシステムを操作できる。特に、シフトレバーの操作が頻繁なマニュアルトランスミッション車の運転は尚更有利である。
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