工作員教育
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 15:34 UTC 版)
「レバノン人女性拉致事件」の記事における「工作員教育」の解説
レバノンのアラビア語新聞「エル・ナハル」(1979年11月9日付)が報じたところによれば、平壌に着いた彼女たちはパスポートを没収され、ある施設に移送された。この施設では、柔道やテコンドー、空手のほか、盗聴といった工作員活動のための訓練が実施され、主体思想(金日成主義)への洗脳教育も行われた。そこには28人の若い女性が収容されており、フランス人3名、イタリア人3名、オランダ人2名が含まれていた。その他にも西ヨーロッパや中東地域から連れて来られた女性が含まれており、彼女たちは反抗することが不可能な状態にあった。なお、ジェンキンスはシハームは工作員教育は受けていないだろうと推測している。 この件は依然未解決であるため、「救う会」(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会)ではレバノン政府代表部に対し、当時調査した公安当局など資料を公開してほしいと要請した。レバノン代表部からは、日本からレバノンに対し政府間で同じ要請があれば、レバノンとしては動きやすい旨の応答があった。それで外務省に依頼はしたが、最終的には、レバノン政府から日本政府に対し、内戦のため当時の資料は失われてしまったとの回答があった。また、レバノンやアメリカ合衆国などに住む3人の拉致被害者女性は、北朝鮮のテロリズムを恐れているためなのか、長期にわたってマスコミの取材を拒否してきた。
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