州昇格から1900年
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 22:07 UTC 版)
「ブレバード郡 (フロリダ州)」の記事における「州昇格から1900年」の解説
1845年、フロリダがアメリカ合衆国27番目の州に昇格した。19世紀にブレバード郡が成立した過程はもっと複雑だった。フロリダ州は郡の名称と境界を頻繁に変更していた。1844年にモスキート郡(現在のオレンジ郡)からセントルシア郡が分離し、設立された。1855年セントルシア郡はブレバード郡と改名されたが、このブレバード郡には現在のブレバード郡の領域をほとんど含んでいなかった。メルボルンより北にある現在のブレバード郡の領域は、ボルーシャ郡かオレンジ郡に入っていた。1856年、ブレバード郡は西のポーク郡や南海岸のブロワード郡まで広げられた。19世紀のブレワード郡の歴史を複雑にしているのは、初期の郡庁所在地がセントルーシーにあったことだった。セントルーシーは元の郡名からその名を採っており、最終的に1905年にはその地域が新郡であるセントルーシー郡に分かれた。ブレバード郡の領域は次第に北に動き、一方西部は削られた。南の現在ブロワード郡とパームビーチ郡となっている領域はデイド郡に渡され、西部はポーク郡とオセオラ郡となり、一方で北のボルーシャ郡とオレンジ郡の一部がブレバード郡に入って、現在の郡庁所在地タイタスビルも入ってきた。その後、セントルーシー郡を作るために南部が切り離され、そこはマーティン郡とインディアンリバー郡になった。 現在のブレバード郡で最初の恒久的開拓地は1848年にケープ・カナベラル近くに造られた。灯台が建設された後で、数家族が移って来て、小さいが安定した開拓地が生まれた。セミノール族インディアンからの攻撃可能性は次第に小さくなり、人々はインディアン川周辺の地域に入ってくるようになった。1850年代、サンドポイントで発展した小さな集落が後にタイタスビルの町になった。フロリダの他地域とは異なり、ブレバード郡には南北戦争もほとんど影響せず、地域内での開拓者の動きを鈍化させる以上のものにはならなかった。 1880年代までにインディアン川沿いにあった町としては、メルボルン、オーガリー、タイタスビル、ロックリッジ、ココアがあった。フロリダの内陸の町とは異なり、これらの町は道路に頼る必要が無かった。主な交通手段は水路によっていた。1877年、パイオニア号が地域に入って来て、商業用蒸気船による輸送が現実のものになった。 ヘンリー・フラグラーのフロリダ東海岸鉄道が地域に伸びてきて、最初の不動産ブームが起こった。鉄道は1886年にタイタスビル、1894年にメルボルンに到達した。この鉄道により、開拓地が増加し、最初の観光客も訪れた。
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