州旗への使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/22 15:47 UTC 版)
「アメリカ連合国の国旗」の記事における「州旗への使用」の解説
ジョージア州では1955年、州旗が南軍旗を含むデザイン(左側は青地に銀色の州章、右いっぱいに正方形の南軍旗)に変更され翌年採用された。これは多くの議論を呼び、2001年1月、新しいデザインが採用された。新しいデザインは青地に州章を金色で真中に配し、歴代の州旗を下に並べ、南軍旗の歴史的重要性を認識することを目的としながらも、実際には南軍旗をあしらった旧州旗は下の方に小さく描かれ目立たなくされていた。2002年、州の投票者の巻き返しがおき、当時の知事はこの問題で選挙に敗れ、1870年代のレコンストラクション以来初めて共和党の州知事が誕生した。2003年、州旗をめぐる議論がまだ続いていたため、州旗は再度デザインされなおした。今度の州旗は南軍旗の図柄を一切残さなかったかわり、アメリカ連合国の最初の国旗、『スターズ・アンド・バーズ』を適用したものだった。(赤、白、赤の横三色旗に、左上に青地を配している。ただし、青地の中は金色の州章。)2004年、今と前の2つの州旗のうちどちらがいいか州民投票が行われた。しかし、投票対象からは1956年からの南軍旗をあしらった州旗は除かれている。 左: 以前使用されていたミシシッピ州旗右: 2020年に制定されたミシシッピ州旗 ミシシッピ州では1894年、州旗の一部に南軍旗があしらわれたが、以後奇妙な事態が発生した。1906年、州旗法は新しい州法典のミスから省略されてしまい、ミシシッピ州には公式な旗が存在しない事態になった。この省略は1993年、全国有色人種向上協会 (NAACP) が州旗に関して起こした訴訟で州最高裁が再審するまで判明しなかった。2000年、州知事はこの旗を公式に州旗とする命令を出した。さらに議論のあと決定は州民の側に戻され、2001年4月17日の州民投票で南軍旗をあしらった旗を州旗にし続けることとなる。その後も論争が続いたが、2020年6月28日に州議会は州旗変更の法案を決定。7月1日に州知事が同法案に署名したことで、南軍旗をあしらった州旗は消滅することとなった。 ほかにもアラバマ州の州旗とフロリダ州の州旗は赤いX字型を含み、南軍旗の青いX型十字の名残とみなす人もいる。テネシー州の州旗の旗の配色やアーカンソー州の州旗も、赤地に青い菱形の帯をあしらい、白い星を並べたデザインが南軍旗との類似性を指摘されるときがある。
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