島耕二とは? わかりやすく解説

しま‐こうじ〔‐カウジ〕【島耕二】

読み方:しまこうじ

19011986俳優・映画監督長崎生まれ本名鹿児島武彦。はじめ俳優として活躍、のち監督となり「風の又三郎」「次郎物語」など文芸作品映画化手腕発揮する戦後娯楽作品多く手がけた。代表作銀座カンカン娘」「金色夜叉」「宇宙人東京に現わる」など。


島耕二

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/18 15:52 UTC 版)

しま こうじ
島 耕二
キネマ旬報社『キネマ旬報』第13号(1947年)より
本名 鹿児島 武彦
生年月日 (1901-02-16) 1901年2月16日
没年月日 (1986-09-10) 1986年9月10日(85歳没)
出生地 日本 長崎県長崎市
職業 俳優映画監督
ジャンル 劇映画現代劇時代劇サイレント映画トーキー
活動期間 1925年 - 1980年代
配偶者 大谷良子 (離婚)
片山夏子 (離婚)
轟夕起子 (離婚)
著名な家族 片山明彦 (長男)
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島 耕二(しま こうじ、本名・鹿児島武彦、1901年2月16日 - 1986年9月10日)は、日本の俳優映画監督。女優の大谷良子、片山夏子、轟夕起子は元妻[1]。俳優の片山明彦は実子(大谷と間の子)[1]。映画・テレビドラマの監督の湯浅憲明は甥[2]

経歴

島耕二(1954年)

1901年(明治34年)2月16日長崎県長崎市に、医者の息子として生まれる。日本映画俳優学校を第一期生として卒業し、1925年(大正14年)、日活大将軍撮影所に入社する。現代的な二枚目俳優として内田吐夢阿部豊溝口健二などの作品に出演する。しかし、1934年(昭和9年)の労働争議で内田、村田実伊藤大輔らとともに日活を脱退し、新映画社の創立に参加する。解散後、新興キネマを経て、日活多摩川撮影所に入り、『明治一代女』、『真実一路』などの作品に出演し、日活黄金期を支えるスター俳優としての地位を確立する。

1939年(昭和14年)、『雲雀』から監督に転向し、1940年(昭和15年)、『風の又三郎』を発表。1941年(昭和16年)に発表した『次郎物語』は詩情あふれる演出で監督としての代表作となった。第二次世界大戦中の1943年(昭和18年)召集される。

戦後は、大映東横映画新東宝大映と移り、娯楽映画を中心に発表する。主題歌が大ヒットとなった『銀座カンカン娘』などの歌謡映画を撮った。 1953年(昭和28年)には、新人の若尾文子を起用した思春期映画『十代の性典』を撮る。当時の婦人団体から怒りを買うような内容であり酷評されるも、続編や他社の追随作品を生む大ヒット作となった[3]。その後は『金色夜叉』、『滝の白糸』などのリメイク作品、『宇宙人東京に現わる』などの空想映画まで作風は多岐に及んだ。70年代以降は、主にPR映画の監督として活躍し、80歳を越えても年に1本のペースで1時間以上の劇映画を製作し続けた[4]。墓所は多磨霊園

主な作品

出演作品

監督作品

銀座カンカン娘』(1949年)
グッドバイ』(1949年)
宇宙人東京に現わる』(1956年)

脚注

  1. ^ a b キネマ旬報社[1979], p.149-150.
  2. ^ スティーブン・スロス (2021年). “The Invincible Noriaki Yuasa”. アロー・フィルムズ. 2025年1月18日閲覧。
  3. ^ 世相風俗観察会『現代世相風俗史年表:1945-2008』河出書房新社、2009年3月、55頁。ISBN 9784309225043 
  4. ^ 『大映特撮コレクション 大魔神』(徳間書店)

参考文献

外部リンク




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