山本武利とは? わかりやすく解説

山本武利

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/17 01:37 UTC 版)

山本 武利(やまもと たけとし、1940年[1]7月29日 - )は、日本歴史学者一橋大学名誉教授、早稲田大学名誉教授。NPO法人インテリジェンス研究所理事長。専門は、近代日本メディア史・インテリジェンス史・プロパガンダ。愛媛県出身。

人物

1959年愛媛県立八幡浜高等学校卒業、1964年一橋大学商学部卒業、1969年一橋大学大学院社会学研究科博士課程満期退学。指導教官は南博[2]。1996年「占領期メディア分析」で博士(社会学)の学位を取得。

1985年、日本出版学会賞と日本広告学会賞を受賞した。

2001年より20世紀メディア研究所を主宰する。2002年、『Intelligence』(紀伊國屋書店刊)を創刊する。

2005年、占領期雑誌記事情報データベースを完成、無料公開。

2012年、NPO法人インテリジェンス研究所を設立。理事長。

指導学生に黄昇民中国伝媒大学広告学院長・教授[3]など。

経歴

  • 1940年 愛媛県生まれ
  • 1959年 愛媛県立八幡浜高校
  • 1960年 一橋大学商学部入学
  • 1964年 同卒
  • 1964年 一橋大学大学院社会学研究科修士課程入学
  • 1966年 同博士課程入学
  • 1969年 同修了
  • 1969年 東京大学新聞研究所助手
  • 1974年 関西学院大学社会学部助教授
  • 1977年 埼玉大学教養学部助教授
  • 1984年 同教授
  • 1985年 一橋大学社会学部教授
  • 1996年 博士(社会学)
  • 2000年 一橋大学大学院社会学科教授
  • 2001年 早稲田大学政経学部教授、早稲田大学大学院政治学研究科教授
  • 2004年 中国伝媒大学広告学院 博士指導教授、一橋大学名誉教授
  • 2011年 早稲大学名誉教授
  • 2012年 NPO法人インテリジェンス研究所理事長

著書

単著

  • 『新聞に見る政治広告の歴史』(朝日新聞社、1972年)
  • 『新聞と民衆―日本型新聞の形成過程』(紀伊國屋書店、1973年)
  • 『新聞・テレビをどう見るか―どこまで信じていい?』(ポプラ社、1975年)
  • 『近代日本の新聞読者層』(法政大学出版局、1981年)
  • 『広告の社会史』(法政大学出版局、1984年)
  • 『公害報道の原点―田中正造と世論形成』(御茶の水書房、1986年)
  • 『新聞記者の誕生―日本のメディアをつくった人びと』(新曜社、1990年)
  • 『マスコミは人を裁けるか―報道される側の人権』(ポプラ社、1991年)
  • 『占領期メディア分析』(法政大学出版局、1996年)
  • 特務機関の謀略―諜報とインパール作戦』(吉川弘文館歴史文化ライブラリー〉、1998年)。オンデマンド2017年
  • 『紙芝居―街角のメディア』(吉川弘文館〈歴史文化ライブラリー〉、2000年)。オンデマンド2017年
  • 『日本兵捕虜は何をしゃべったか』(文春新書、2001年)
  • 『ブラック・プロパガンダ―謀略のラジオ』(岩波書店、2002年)
  • 朝日新聞の中国侵略』(文藝春秋、2011年)
  • 『GHQの検閲・諜報・宣伝工作』(岩波書店〈岩波現代全書〉、2013年)
  • 『日本のインテリジェンス工作 陸軍中野学校731部隊小野寺信[4](新曜社、2016年)
  • 陸軍中野学校―「秘密工作員」養成機関の実像』 (筑摩書房筑摩選書〉、2017年)
  • 検閲官 発見されたGHQ名簿』(新潮新書、2021年)
  • 『山本武利著作集 メディア・宣伝・諜報の社会史』(全10巻、文生書院、2025年 -)

共著

編著

  • 『現代中国の消費革命―改革開放下中国市民の消費・広告意識』 (日経広告研究所、1989年) 
  • 『日韓新時代―韓国人の日本観』 (同文舘出版、1994年)
  • 『日本の近・現代史と歴史教育』 (築地書館、1996年) 
  • 『現代広告学を学ぶ人のために』 (世界思想社、1998年)
  • 『百貨店の文化史―日本の消費革命』 (世界思想社、1999年) 西沢保との共編
  • 『米軍による日本兵捕虜写真集』 (青史出版、2001年)
  • 『新聞・雑誌・出版』(ミネルヴァ書房、2005年)
  • 『延安リポート―アメリカ戦時情報局の対日軍事工作』 (岩波書店、2006年)
  • 『岩波講座「帝国」日本の学知第4巻 メディアのなかの「帝国」』 (岩波書店、2006年)
  • 『占領期文化をひらく―雑誌の諸相』 (早稲田大学出版部、2006年)
  • 『占領期雑誌資料体系 大衆文化編』(全5巻) (岩波書店、2008年-2009年)
  • 『占領期雑誌資料体系 文学編』(全5巻) (岩波書店、2009年-2010年)

関連項目

脚注

  1. ^ 公式ホームページのプロフィール
  2. ^ 「昭和43年度学位授与・単位修得論文」一橋研究
  3. ^ [1]
  4. ^ 今週の本棚・本と人『日本のインテリジェンス工作』 著者・山本武利さん毎日新聞

外部リンク


山本武利

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 05:08 UTC 版)

ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」の記事における「山本武利」の解説

山本武利は、江藤占領研究について占領軍検閲方針示した第一次資料GHQ関係資料によって検証した先駆的な仕事であると評価したRobert Jacobsによれば山本江藤著書重要性認めながらも1996年の『占領期メディア分析』で江藤反論し降伏以前日本当局による検閲横行していた反面米国による検閲に対して日本の@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}左翼[誰?]が抵抗したという事実を江藤無視したと、山本述べたとしている。

※この「山本武利」の解説は、「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」の解説の一部です。
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