山内四郎とは? わかりやすく解説

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山内四郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/05 09:42 UTC 版)

山内 四郎(やまのうち しろう、1872年4月12日明治5年3月5日〉 - 1923年大正12年〉11月10日)は、日本海軍軍人。最終階級は海軍中将

経歴

福岡県出身。1894年(明治27年)11月、海軍兵学校21期)を卒業し、少尉候補生として「八重山」に乗り組み日清戦争に従軍。1895年(明治28年)12月に海軍少尉任官。水雷術練習所で学んだ。

1898年(明治31年)9月、「常磐」回航委員としてイギリスに出張。1899年(明治32年)9月、「常磐」分隊長となり、「夕霧」乗組、佐世保水雷団第1水雷艇隊艇長、同団第2水雷艇隊艇長、海兵水雷術教官兼監事、兼「筑波」分隊長などを歴任。1903年(明治36年)11月、「松島」水雷長に就任し日露戦争に出征。「」艦長として日本海海戦に参加。1905年(明治38年)8月、海軍少佐に昇進。

1906年(明治39年)1月、南清艦隊参謀に就任し、馬公要港部副官兼参謀、海兵副官、「須磨」副長を経て、1910年(明治43年)3月、海軍中佐に進級し第1艦隊副官となる。1911年(明治44年)1月、海軍教育本部員に異動し、兼横須賀鎮守府付を歴任。「若宮丸」乗組となり、青島の戦いに参加した。山内は「若宮丸」に搭載された水上機部隊の責任者であり、金子養三和田秀穂らを従え日本で最初の航空作戦を指揮したのである。1914年(大正3年)12月、海軍大佐に昇進し横須賀鎮守府付となる。

1915年(大正4年)6月、「若宮」(「若宮丸」から改名)艦長となり、横須賀鎮守府付・欧米各国出張、横須賀海軍航空隊司令軍令部出仕、海軍技術本部第6部長兼航空機試験所長などを歴任し、1919年(大正8年)12月、海軍少将に進級し二度目の横須賀航空隊司令に就任。1920年(大正9年)11月、艦政本部第6部長に発令され、同第2部長、馬公要港部司令官を歴任し、1923年(大正12年)11月6日、待命となる。同月10日に死去し、海軍中将に進んだ。

栄典

位階
勲章

脚注

  1. ^ 『官報』第3783号「叙任及辞令」1896年2月12日。
  2. ^ 『官報』第4402号「叙任及辞令」1898年3月9日。
  3. ^ 『官報』第4902号「叙任及辞令」1899年11月1日。
  4. ^ 『官報』第6422号「敍任及辞令」1904年11月25日。
  5. ^ 『官報』第7949号「叙任及辞令」1909年12月21日。
  6. ^ 『官報』第757号「叙任及辞令」1915年2月12日。
  7. ^ 『官報』第2237号「叙任及辞令」1920年1月21日。
  8. ^ 『官報』第3368号「叙任及辞令」1923年11月13日。
  9. ^ 『官報』第3727号「叙任及辞令」1895年11月29日。
  10. ^ 『官報』第3889号・付録「辞令」1896年6月17日。p1
  11. ^ 『官報』第5566号「叙任及辞令」1902年1月25日。
  12. ^ 『官報』7005号・付録「叙任及辞令」1906年11月2日。p7下段
  13. ^ 『官報』第539号「叙任及辞令」1914年5月18日。
  14. ^ 『官報』第1070号・付録「叙任及辞令」1916年2月28日。p7
  15. ^ 『官報』第2858号・付録「辞令」1922年2月14日。
  16. ^ 『官報』第3368号「叙任及辞令」1923年11月13日。

参考文献

  • 外山操編『陸海軍将官人事総覧 海軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
  • 福川秀樹『日本海軍将官辞典』芙蓉書房出版、2000年。
  • 海軍歴史保存会編『日本海軍史』第9巻、発売:第一法規出版、1995年。
  • 水交会編『回想の日本海軍』原書房、1985年。



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