小説・詩作
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アイザック・アシモフ1955年の短編『メッセージ』 (The Message) にはジョージ・キルロイなる30世紀の人物が登場し、時間を遡る旅をする。彼は第二次世界大戦当時のアフリカの海岸にこのフレーズを残す。この短編は『地球は空き地でいっぱい』 (Earth Is Room Enough) に収録されている。 アシモフが撰したアンソロジー『100 Great Science Fiction Short Short Stories』に収録されているポール・ボンド作『The Mars Stone』では、火星に到達した人類が発見した石壁に刻まれた暗号を解読したところ、それは「KILROY WAS HERE」というメッセージだったとある。 トマス・ピンチョンの小説『V.』では、キルロイ参上の図はバンドパスフィルタの回路図が元だと述べている。 ロバート・A・ハインラインの小説『栄光のスペースアカデミー』 (Space Cadet) の中で、最初に月に着陸した宇宙船の名前に「キルロイ参上」が使われている。 ジョーゼフ・ヘラー著『Closing Time』と続編『キャッチ=22』ではシェルター内の落書き「キルロイ」についての描写がある。 ピーター・ヴィエレックは詩『KILROY』を発表している。 Scott Sigler の小説『EarthCore』では、ある登場人物が地下の洞窟に「キルロイ参上」のサインを残す。 スティーヴン・キングの小説に登場する人物 Bango Skank は、しばしば「バンゴ・スカンク・ワズ・ヒア」のフレーズを残す。 小説『The Ghost Boy』では「キルロイ」の落書きの前を通り過ぎる描写がある。 J・D・サリンジャーの小説『大工よ、屋根の梁を高く上げよ シーモア-序章-』では、地球を「この素晴らしい惑星…キルロイと、イエス・キリストとシェイクスピアがおわしたところ」と例えている。 グレアム・ベース作の児童文学『The Eleventh Hour』(「土壇場」の意)に登場するネズミのキルロイは「キルロイ参上」の落書きを壁に残す。 佐藤大輔のレッドサン ブラッククロス密書において、駆逐艦キルロイという軍艦が登場する。 筒井康隆の長編小説『虚航船団』には、キルロイ卿という人物が登場する。 小松左京の短編小説『正当防衛』には、冒険家のジョージ・キルロイという人物の遺骸が登場する。 グループSNEの小説シリーズ『百鬼夜翔』最終話『霧が開く黎明』には、都市伝説系妖怪として「究極の兵士キルロイ」が登場、軍事妖怪集団「キルロイ傭兵部隊」を率いる。
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