小規模の場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/15 08:35 UTC 版)
小規模のミミズ堆肥化装置には、いろいろな幅の広い容器が使える。また、専用の容器を作ることもあり、既製品もある。一般に、容器は古いプラスチックの入れ物や、木、スタイロフォーム等から出来ている。 容器の材料によっては、適さないものもある。スタイロフォームは、ミミズに有害な物質を放出すると言われている。金属容器は、熱の伝導が良すぎること、錆びやすいこと、重金属を堆肥に放出することなどが往々にして問題となる。 容器は、通気を確保するための空気穴が側面に、堆肥の取り出し口が下面に設けられることが多い。プラスチックの容器は、非吸湿性であることから、木製のものよりも大きな取り出し口が必要となる。通常、小規模容器の構造は、どこに容器を収納しようとしているか、どのように餌をやるつもりでいるかにより決まる。ほとんどの小規模容器は以下の3種類に分類することが出来る。 単独型 単一容器によるもの。敷材を容器の底面に敷く。ミミズと、堆肥のための有機物素材を敷材の上に載せる。その上に敷材を覆いとして載せると、ミミズは有機物と敷材の肥料化を始める。この種の容器は、小さく、構造が簡単であるのでしばしば利用される。しかし、肥料として回収するときに、全ての材料とミミズをすっかり空にしなければならないのが、やや難点である。 連続型 縦や横の複数の区画からなり、食物源に移動するミミズの習性を利用して、簡単に堆肥を収穫できる。垂直型 縦に積み重ねられた一連の容器からなる。単独型と同様に、最も下となる容器に敷材、ミミズ、有機物、覆いが詰められ、堆肥化が進んでから、下の容器はそのままにして、さらに上の容器へ有機物と敷材を加える。ミミズは、下の容器に肥料を作り終え、餌がなくなると、上の容器に移動する。ミミズが十分移動した後、下の容器を取り外し、ミミズを含まない堆肥を収穫する。この方法は、単独型より堆肥を取り出すことが簡単になる。 水平型 横に並べられた(または、分割された)容器からなる。通常、容器は横に分割するか、複数の容器を横に並べる。通常、目の粗い金網によって半分に分割され、片方は、堆肥化が完了するまで使用され、もう一方は、敷材と有機物で満たされる。時間が経つと、ミミズは餌のあるほうに移動し、残された堆肥を収穫することが出来る。この種の容器は堆肥の収穫が簡単であり、単独型より大きくなるが、それでも屋内で使用することができるくらい小さくできる。 単独型 垂直型 水平型
※この「小規模の場合」の解説は、「ミミズ堆肥」の解説の一部です。
「小規模の場合」を含む「ミミズ堆肥」の記事については、「ミミズ堆肥」の概要を参照ください。
- 小規模の場合のページへのリンク