小西英夫とは? わかりやすく解説

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小西英夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/21 09:40 UTC 版)

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小西 英夫(こにし ひでお、1892年明治25年)12月23日 - 1955年昭和30年)7月23日)は、日本歌人詩人

経歴

徳島県名西郡高志村(現・板野郡上板町)に生まれる。1903年高志村立高志尋常小学校を、1907年に高志村立高志尋常高等小学校を卒業し、高志村役場書記となる。また、1913年から、雑誌『学生』等に詩歌や評論等の文芸を投稿する[1]

1916年、平田寿美恵と結婚する。また、同年に雑誌『学生』の評論文大町桂月選に一等入選する。1917年、「ローレル協会」に参加する。1919年、「生活と芸術詩社」を結成し、雑誌『生活と芸術』を創刊する[1][注釈 1]

1921年徳島毎日新聞に入社し、遊軍記者となる[1]1923年、短歌結社「潮音」(太田水穂主宰)に参加する。また、同年にローレル協会を脱会して「郷土社」を結成する。1928年、潮音特別社友となる。1934年、「全徳島歌人協会」を結成する。1942年、徳島新聞社を退社し、東京の鶴書房の編集長となる[2]

戦後帰郷し、1947年徳島市議会議員改選に際し立候補する[3]1948年、「徳島短歌連盟」を結成し[2]、『徳島短歌』を創刊する[4]1949年、潮音選者となる。1954年7月、左上顎癌により「半年ほどの命」との宣告を受ける。1955年5月、「短歌個展」を開く。同年7月23日逝去、享年62歳[2]

2012年6月12日から8月16日にかけて、徳島県立文学書道館において、文学企画展「生誕120年記念 小西英夫展」が開催される[5]

家族

長男の小西和人、孫の小西英人は、共に週刊釣りサンデーを創刊し、編集主幹を務めた。

著作

著書

  • 『第一歌集 瑠璃草』生活と芸術詩社、1919年。
  • 『自作短歌選鈔 第一輯』小西英夫。[注釈 2]
  • 『銃後歌鈔 小西英夫作品鈔』小西英夫、1939年。
  • 『歌集 天日鷲』鶴書房、1944年。NDLJP:1127928
  • 『徳島新短歌史』徳島短歌連盟、1950年。
  • 『小西英夫遺歌集』徳島県歌人クラブ〈徳島歌人クラブ叢書第1編〉、1964年。

編集

  • 『紀貫之歌碑記念歌集』小西英夫編、鳴門村史蹟保存会、1936年。
  • 『全徳島歌人集 皇紀二千六百年記念』小西英夫編、全徳島歌人協会、1940年。
  • 『摩訶般若波羅蜜多心経』小西英夫編、貫名菘翁書、加藤咄堂解説、鶴書房、1944年。

脚注

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注釈

  1. ^ 4号で廃刊となる[1]
  2. ^ 今川幹夫・永宜子夫妻の結婚祝いに贈られた歌集[6]

出典

  1. ^ a b c d 略年譜 1964, p. 133.
  2. ^ a b c 略年譜 1964, p. 134.
  3. ^ 塩田 1964, p. 142.
  4. ^ 四賀 1964.
  5. ^ 平成24年度 徳島県立文学書道館事業実績 (PDF)”. 2019年12月11日閲覧。
  6. ^ 坂本 1964, p. 144.

参考文献

  • 四賀光子「序」『小西英夫遺歌集』徳島県歌人クラブ、1964年5月25日。
  • 「小西英夫略年譜」『小西英夫遺歌集』徳島県歌人クラブ、1964年5月25日、133-134頁。
  • 塩田秋陽「跋(Ⅳ) 小西さんの一断面」『小西英夫遺歌集』徳島県歌人クラブ、1964年5月25日、142-143頁。
  • 坂本不二子「後記」『小西英夫遺歌集』徳島県歌人クラブ、1964年5月25日、144-145頁。

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