小中博行とその周辺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/19 06:48 UTC 版)
「いつか海に行ったね」の記事における「小中博行とその周辺」の解説
小中博行 新潟日報文化部の記者を務める男性。物語の始まる1年前、1996年の夏までに雪乃と授かり婚をしている。新潟県西蒲原郡瓢湖の鳥類大量死事件の原因が麹カビではないかと疑った記事を書くが、記事は報道されないまま終わり、納得できず瓢湖周辺の死亡記事を探す。後に、千博と海に行くことになる。 長嶺安雄 日本野鳥愛好会蒲原支部の支部長。瓢湖での野鳥観察会で鳥の大量死を発見し、調査を求めて新潟日報に連絡する。レクチャーは的確で、野鳥や自然環境を愛している様子であり、支部長は単なる名目上のものではないと小中博行は感じる。メンソール煙草を吸う喫煙者。小中博行が継続取材の途中で連絡する直前、1997年の7月に急性の癌で死亡する。 沖田晴親 新潟日報文化部のデスク。ハイライトを吸う喫煙者。小中博行の書いた記事を揣摩臆測として一蹴し、仮に事実だとしても社長の奥さんの実家である酒造会社をはじめ全国の酒造業界を敵に回すとして没にする。 小中博匡 小中博行の兄。大学で研究していたが、4年ほど前に引き抜かれ、旭川にある碓井坂下発酵株式会社のバイオ事業部門で働いている。博士号を取得している。毎年8月の旧盆には、弟共々小樽の実家に、未亡人でひとり暮らしの母を訪ねに帰っている。カビによる新しい病気が世間的に都市伝説と思われている時期から新型アスペルギルス症の特効薬を探しに和歌山で行われた日本化学療法学会にも参加するが、見つけられずに終わる。後に息子、千博と海に行くことになる。 小中雪乃 小中博行の妻。金髪。自分の名前をダサいと嫌っており、その反動で顔黒にしている。博匡によれば屈託がない、千佳(後述)によれば、明るくて陰日なたのなく、みかけよりよほどしっかりしているひと、とのこと。 小中咲良 博行と雪乃の娘。命名は雪乃によれば"博行が聞いてきた占いのセンセー"によるもの。後に、千博と海に行くことになる。 小中千佳 小中博匡の妻。真美子とリヨという友人がいるが、結婚式を境に縁が遠くなっている。博匡との間に子を授からないのを気にしていたが、物語の終盤で妊娠がわかり、性別すらわからない前にチヒロと名付ける。後に、その千博と海に行くことになる。 母 博行と博匡の母。作中で名前は明らかにならない。小樽にひとり暮らししている未亡人。派手な服を来て実家に結婚報告に来た雪乃のことを怒ったり愚痴ったりしていたが、千佳はそれが子供の出来ない自分に対する気遣いであると感じていた。
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