小っちゃな恋のメロディ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 00:18 UTC 版)
「たまちゆき」の記事における「小っちゃな恋のメロディ」の解説
収録単行本 『つるぺた天使』(「春編」単発)『イタズラの時間』(『冬編』単発)および『小っちゃな恋のメロディ』(既収録話の再録含め全話収録) 概要 出版社の発表作品傾向変更の意向により、東京三世社『コミックミニモン』から茜新社『COMIC RIN』へと移籍したシリーズ。元が隔月刊で発売された雑誌での単発掲載であるため、当初は掲載・発売の季節柄を考えて発表されたシリーズ。そのため構成する各話の収録順が時系列順ではなく、バラバラになっている。 東京三世社の『コミックミニモン』2003年6月号に第1話「春編」(雑誌掲載時および単行本『つるぺた天使』における最初の収録時は無印)が、また同誌2004年12月号に「冬編」(雑誌掲載時および単行本『イタズラの時間』収録時は「冬」)が掲載された。さらに同誌の2006年2月号に一応の完結となる「修学旅行編」が掲載された。この時点で東京三世社がロリコン作品からの撤退を行ったために茜新社に移籍。2007年にシリーズの補遺作品として「夏編」が『COMIC RIN』10月号に「秋編」が同誌12月号に掲載され、春夏秋冬および完結の各編が揃い、これらをすべてまとめた(春編および冬編も再録させ、作内の時系列順に掲載を再構成させた)単行本『小っちゃな恋のメロディ』が出版された。さらに単行本書き下ろしの「おまけ」として「卒業編」が掲載。全6話でシリーズ完結となる。 シリーズのスタートから完結まで5年を費やす、掲載雑誌および会社を移籍する(にもかかわらず完結させた)、既収録作品を再録して「1シリーズが完全な形の単行本」として発行されるなど、このジャンルの作品にしては珍しい発表のされ方をしている。 特に「既収録作品の再録」という点に関しては、同作者作品においては当作にて初めて行われたトピックと言える。 作品の内容 いくじなしの小学生、矢追誠司とおませな相沢ひかるのラブストーリー。ひかるに支えられ、背中を押されながら物事にちょっとずつ前向きになる誠司の小さな成長を主軸とした、成長譚(ビルドゥング・ストーリー)でもある。 備考 基本的に「ほのぼのエッチラブストーリー」であり、著者としては(それまでソフトSMタイプのロリ作品を書いてきた手前もあり)ロリコン層には受け入れられないのではないかと考えていたが、その「ほのぼの」とした作風が思いのほか好評であったため、これが続作・雑誌移籍・完結への原動力となった。 シリーズの完結もあり、今後の執筆はないとしながらも、著者は冗談交じりに「中学編」の可能性を単行本コメントで示唆している。 元ネタは1971年のイギリス映画『小さな恋のメロディ』である。
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