寄生部位の分離・合体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 08:05 UTC 版)
分離・分裂 前述の通り、母体から離れたパラサイトは死んでしまうが、訓練して慣らすことにより一時的であれば自らの力で母体から離れて動いたり、複数に分裂・思考することができるようにもなる。ミギーの場合、当初試した時には最長3分間だった。ただし、分裂体が小さくなるほど分離時間は短くなり、ミギーは30%ほど小さくなった後に分離した時、想定していたよりも分離時間が短くなっていた。また、知能も落ちていき、余りに小さくなりすぎると分離してから数秒後に干からびて死ぬ。ミギーの場合、分裂前に「元の通り1つに戻る」などと簡単な意思統一(合言葉)をすることで元の状態に戻っている。田村玲子の場合、分裂させた寄生体を他者の肉体に潜り込ませることでミギーよりも長時間分離する事が可能だった。 ちなみに、ミギーは細胞を作り出すことは不可能であった。なお新一の場合、ミギーの細胞が体中に散らばり取り込まれた際、身体能力が飛躍的に向上し、精神面にも影響があったような描写がなされている。詳細は後述。 寄生部分の他者への移動・合体 同じ部位同士の移動 寄生した肉体が致命傷を負った時には手近な他の人間の頭部を斬り落とし、相手の頭部へ移動してつながりその肉体を奪うケースがある。ただし、性別の異なる体へ移動した場合は、生殖器あたりを操る方法が分からず尿を漏らすなど、更に拒否反応が起こる。 パラサイトによると脳ほど複雑でない「腕から腕」などへの移動は簡単にできるとのこと。ただし、ミギーが別のパラサイトから自分の右腕に移動(つまり合体)してくるよう誘われた時に「肉体の移動に確信が持てない」との理由で断っている。 別の部位への移動 初めに同化した部位よりも複雑な構造の部位(例えば「右手」から「頭部」)への移動は「操り方が分からない」という理由で不可能だが、「頭」から「手」や「足」などの逆パターンは安易。 合体 複数のパラサイトが同居する寄生体は、1体のみが寄生するものに比べ、より強力になり、前述の通り長命も得られるという。 パラサイトの見分け方 パラサイトは頭部に寄生すると、髪の毛などの頭部の毛1本1本に至るまでパラサイトの細胞となる。前述の通り、細かい細胞のため髪の毛に意思はないものの、体から離れると戻ることはできないが、生きようとしばらくもがく。劇中ではこの性質を利用して、髪の毛を引き抜いて「毛がもがけばパラサイト」というように人間とパラサイトを判別するという方法が考え出された。劇中ではその方法が警察などの一部事情を知る政府関係者によって、特定の人間がパラサイトであるという疑いをかけられてリンチや虐殺に遭うことを防ぐ目的で意図的に「噂」として流され、一般市民の間で流行したことが描写されている。ただしその結果として、パラサイトの髪の毛を引き抜いた人間が殺害され捕食されている。 特殊な例として、上記の方法を使うことなく見分けられる人間もいる。浦上は「人間」と「人間以外の何か」を判別できており、後に人間以外の何か=パラサイトであることを知り、警察に協力させられた。自衛隊の山岸は、卓越した観察力とパラサイト掃討中に培った直感によって人間とパラサイトの判別に成功している。また、加奈は人間の集団の中に「運命の赤い糸」を感じる者がいたが、それがパラサイトだとは気づいていなかった。 人間以外の動物では、動物園から脱走したライオンが「A」と対峙した際、本能的に「自分より強いもの」として見分けて、怯えている。
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