家庭用ゲームでのアペンドディスクの一例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 04:02 UTC 版)
「アペンドディスク」の記事における「家庭用ゲームでのアペンドディスクの一例」の解説
家庭用ゲームでは、1998年に発売されたコナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)のプレイステーション用の音楽ゲーム『beatmania』で初めて採用された。『beatmania』起動後、メニュー画面からディスク交換を選択し、ディスクをキーディスクからアペンドディスクに交換することで、追加曲をプレイすることが可能になる。 『beatmania』のアペンドディスクは、実質的には単なる追加データディスクではない別個のソフトであり(ゲームエンジンも完全に変わる)、キーディスクはアペンドディスクの起動鍵としてのみ機能しているに過ぎない仕様であったが、単体で起動できない代わりに販売価格が安く抑えられていた。同社の『pop'n music』、『Dance Dance Revolution』、『GUITARFREAKS』でも同じような機構が採用されていたが、最終的には順次廃止され、現在は使用されていない。 ただし例外もあり、『Dance Dance Revolution』シリーズでは、『- 2ndReMIX』で既発売の初代『DDR』のディスクをアペンドディスクとして使用すると『2ndMIX』のシステムで、同様に『- 3rdMIX』で初代『DDR』および『2ndReMIX』のディスクをアペンドディスクとして使用すると『3rdMIX』のシステムで、それぞれのソフトの音源を利用し旧曲を新システムでプレイ可能となっていた(ただし、背景が一枚絵になるなど一部制限がある)。また、『Dancing Stage feat. DREAMS COME TRUE』では普通の音楽CDであるベストアルバム『DREAMS COME TRUE GREATEST HITS "THE SOUL"』をアペンドディスクとして使用できる例がある。この例ではゲームデータは全てキーディスクに入っており、ベストアルバムは単なる音源として利用されている。 また、音楽ゲームの他にも恋愛シミュレーションゲームである『ときめきメモリアル2』についてもムックの付録の形で発売され、主人公の名前を呼ばせるための音声データ作成ソフトが収録されていた。詳細は同作の「#EVSについて」を参照のこと。なお、このアペンドディスクは例外的に単体起動が可能であった(ただし、可能なのは音声データ作成のみ)。 その他にもアペンドディスクは動きの少ないシミュレーションや音楽ゲームにとどまらず、アクションゲームやRPG、アダルトゲームでもリリースされており、コーエーのアクションゲーム、『真・三國無双2 猛将伝』では『真・三國無双2』には収録されていなかった7人の武将の無双モード(シナリオモード)が収録されていたり、護衛兵のエディットが可能になっている。 また、『ペルソナ3 フェス』(アトラス)や『ゴッドイーター バースト』(バンダイナムコゲームス)はアペンドディスクだけでなく、単体でプレイ可能な通常版(本体とアペンドを1枚のディスクに収録)も同時発売された。 PlayStation 3やXbox 360では追加要素がダウンロードコンテンツとして発売することもできるが、インターネット環境を利用できない人のために、ダウンロードコンテンツをまとめてアペンドディスクとして発売することもある。
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