宮下伸とは? わかりやすく解説

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宮下伸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/13 13:37 UTC 版)

宮下 伸(みやした しん、1941年11月5日[1] - )は、日本の三十絃演奏家、作曲家。東京生まれ。財団法人日印協会理事、中央教育審議会専門委員、元創造学園大学副学長、元堀越学園理事、宮下伸箏曲研究所主宰などを歴任した。

経歴

5歳より、父である山田流箏曲演奏家・作曲家の初世宮下秀冽より箏曲のてほどきを受ける。1964年に東京藝術大学を卒業(在学中、安宅賞受賞)。卒業後、NHK邦楽育成会第9期を首席で修了。NHK「全国今年のホープ」に選ばれる。

1968年、第1回芸術選奨新人賞受賞。1973年、「宮下伸 箏・三十弦リサイタル」の演奏、作曲により文化庁芸術祭大賞を受賞。1975年以降は、各国の招待や外務省派遣の文化特使として、ウィーンをはじめ世界各国で公演した。1976年文化庁の依頼により、日本各地を縦断演奏した。

1977年、ヴィーツラフ・フデチェック〈ヴァイオリン〉と共演、ビクターにてレコーディング。1978年ラヴィ・シャンカル〈シタール〉と共演、ポリドール・インターナショナルにてレコーディング。1979年ジェームズ・ゴールウェイ〈フルート〉と共演、イギリスRCAレコードにてレコーディング。

1981年、NHK委嘱「響の宴」の作曲により、文化庁芸術祭賞を受賞。1985年、日中友好箏曲団団長として、上海杭州にて公演。1986年国際交流基金の依頼により、オーストラリア各都市で公演。1987年インド政府の招待を受け・インド各地で演奏。1988年、外務省の派遣により韓国フィリピンシンガポールマレーシア公演。1990年台湾政府の招待により「アジア箏・名手による競演」にて演奏。外務省の派遣により東欧・北欧・レニングラードモスクワ公演。1991年香港政庁の招待により「アジア箏・ソリストによる競演」にて演奏。1992年、日中国交正常化20周年の招待を受け北京市にて三十弦を独奏。日印国交樹立40周年の文化特使としてインド各都市で演奏。1995年、NHK開局70周年記念コンサートに自作「海流にのって」が選ばれる。文化庁芸術祭50回記念に文化庁に作品を委嘱される。1996年、芸道40周年記念「宮下伸箏曲演奏会」開催。音楽の友社の主催により「箏とピアノのための“水琴抄”」出版記念リサイタル。1997年、演奏・作曲・教育の功績により、松尾芸能賞優秀賞受賞。

2000年高崎市制100周年委嘱、自作「箏とオーケストラのための祝楽“煌”」を記念演奏。外務省派遣の文化特使としてメキシコグァテマラコスタリカパナマで公演。2001年、芸道45周年記念「宮下伸 箏・三十弦 作品コンサート」開催。第16回国民文化祭の依頼で自作「箏とピアノのための“水琴抄”」を演奏。2002年NHK教育テレビいろはに邦楽」出演。2003年文部科学省主催の伝統芸術鑑賞会(国立劇場)で「乱輪舌」(古曲)、「三つの断章」(中能島欣一作曲)独奏、NHK-FM邦楽ジョッキー」ゲスト出演。2004年、DVD「箏の物語」(小島美子監修、邦楽ジャーナル)に出演。国立劇場おきなわ主催公演(こけら落とし)にて自作「綾」が選ばれ、演奏する。日比谷イイノホールでのNHK公開録音にて「三十絃独奏のための響 2004」演奏。2005年、国立劇場委嘱作品シリーズ「宮下伸/響流 遠却より」(春秋社)発売。創造学園大学副学長就任。中央教育審議会専門委員(初等中等教育分科会)就任。NHK邦楽技能者育成会50周年記念『日本音楽の祭典』(NHKホール)にて「三つの断章」(中能島欣一作曲)を演奏、NHK教育テレビで放映される。

代表作品

文化庁委嘱

  • 三十絃と打楽器のための(ひびき)(1978年)
  • 朗唱による箏独奏曲(海のまほろば)(1979年)
  • 三十絃・尺八・歌による(南島)(1995年)

NHK委嘱

  • 二面の三十絃と打楽器のための“ひびき”(1972年)
  • 箏組歌六白嬉遊曲(1978年)
  • 回帰(1978年)
  • 八千代獅子変奏曲(1981年)
  • 響の宴(1981年)

国立劇場委嘱

  • 響流(1981年)
  • 日本舞踊協会委嘱 祀の中で(1979年)
  • 日本三曲協会委嘱 海流にのって(1993年)

高崎芸術短期大学(創造学園大学)委嘱

  • 箏とピアノのための“水琴抄”(1993年)
  • 箏と尺八のための“黄山霧海”(1997年)

高崎市制100周年委員会委嘱

  • 箏とオーケストラのための祝楽“煌”(2000年)

著書

  • 『楽しくひける箏教則本』(邦楽社)

脚注

出典

  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.524

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