室町時代から江戸時代の鯨料理に関する書籍
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「鯨肉」の記事における「室町時代から江戸時代の鯨料理に関する書籍」の解説
室町時代末期に『四條流庖丁書』という料理書に食材としての魚の格付けとして最高位に鯨、二番目が鯉、その他の魚は鯉以下として挙げられている。 室町時代に『大草家料理書』(欠年)という料理書に鯨肉の料理が記載されている。 1561年(永禄4年)には『三好筑前守義長朝臣亭江御成之記』のなかで三好義長が自邸宅において鯨料理で足利義輝をもてなしたという記述が残されている。 1643年(寛永20年)に『料理物語』という料理書の中で10種類の鯨料理が紹介されている。 1669年に『料理食道記』という料理書には、日本各地の鯨肉産地(詳細後述)が記載されている。 1763年(宝暦13年)に『料理珍味集』という料理書に「鯨蕎麦切」という鯨料理が紹介されている。 1832年(天保3年)には、捕鯨の様子を描いた絵物語の付録として鯨料理専門書『鯨肉調味方』が発行されている。鯨の約70もの部位についての料理方法として、「鋤焼き」という焼肉風の料理、すき焼きに似た鍋物、揚げ物などが紹介されている。鯨肉普及のための一種の広報誌だったとも言われる。 天保年間には『日用倹約料理仕方角力番附』という家庭料理書の中で「夏場のおかず位付け(ランキング)」の前頭16番目に鯨料理が紹介されている。
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