実験の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/21 09:19 UTC 版)
明治43年には福来友吉が、御船千鶴子や長尾郁子の透視実験を行った。ただ、福来の実験には方法上の不備があった。 パベル・ステパネク(英語版)はチェコ出身の透視能力者とされる人物で、もともと銀行員をしていたが、超能力に興味を持ち、(超心理学者の)ミラン・リズル(ドイツ語版)の研究所を訪れ、その結果、透視能力者と確認されたという。片面が黒、反対の面が白のカードの上に不透明な覆いを置いて、どちらの面が上になっているかを当てる実験で良好な結果を出したという。1962年には、バベル・ステパネクの透視能力を、デューク大学超心理学研究室のガイサー・プラットが研究し、その結果を『ネイチャー』および『ニューサイエンティスト』に発表した。 1973年には、インゴ・スワンがスタンフォード研究所のハロルド・パトーフ(英語版)とラッセル・ターグ(英語版)に対して、緯度と経度のみで特定された場所の透視実験を行うことを提唱し、それが遠隔透視を調査するプロジェクト・スキャネート project scanateのきっかけとなった。「プロジェクト・スキャネート」は(この秘密のプロジェクトに付けられたコードネームのひとつであり)、1973年に研究者のラッセル・ターグ、ハロルド・パトーフらが、インゴ・スワンやヘラ・ハミッド、デュアン・エルギン(社会科学者)、パット・プライス(元警察署長)などを被験者として用いて行った、遠隔透視の実験のことである。スワンは目的地の地形の描写や地図・建物の特徴表現に優れ、エルギンはターゲット場所の実験者の行動、ハミッドはターゲット場所の雰囲気、プライスは実験者の気持ちや五感をとらえるのに優れていたともされている。同関係者らによって行われたいくつかの同様の調査は、様々なコードネームで呼ばれていたが、後にスターゲイト・プロジェクトという用語・概念で(まとめて)とらえられるようになった。
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