宇宙クリケット大戦争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 09:27 UTC 版)
「銀河ヒッチハイク・ガイド」の記事における「宇宙クリケット大戦争」の解説
宇宙には不老不死の男がいる。不老不死故全てに飽きてしまい、ついには全生命体を逆怨みするようになる。それ以来宇宙を飛び回っては見つけた生命体に「おまえは馬鹿だ」と罵っている。彼の目標は全生命体を罵ること。 しかも彼はアルファベット順に罵ろうと計画している。「生命体は生まれたり死んだりしてるんだからそんなの不可能だ」と彼に意見すると、彼は答えて言う:「人間は夢を持っちゃいけませんかね?」 「黄金の心」号より速い船があり、外側も内側もイタリアンレストランそっくりである。この形は、宇宙旅行にも関わる演算処理「レストラン数論」をスムーズに行うのに意味があるという。 銀河文明では、大抵の日用品は工場で作られるのではなく、何処かの星に生息しているのを採ってくる。 空を飛ぶには、高いところから飛び降りて、地面に落ちることを完全に忘れることだ。体はひとりでにピョコピョコ浮かびだすだろう。 イギリス圏のスポーツ「クリケット」は実は、種族の中に刻み込まれた宇宙戦争の記憶が、歪みに歪んであんな形で出てきたものである。イギリス人以外の種族は、何ちゅうことをしてくれたんだと思っているらしい。 かつて「タイタニック」という名の宇宙船が、不可能性フィールドのために酷い事故を起こしたことがあった。 時間旅行のために多くの歴史が変化してしまい、文化財が失われたため、「実時間を守れキャンペーン」という運動が始まった。 時間旅行などの影響で時空連続体は汚くなっており、時々何もない様な所からゴミが飛び出してくる。アーサーとフォードが石器時代で捕まえたソファも、クリキットのアイテムたちもそこから出てきた。 アグラジャグと名乗る人物がアーサーを酷く憎んでいる。輪廻転生する度にアーサーに殺されているというのだ。 アグラジャグの根城があるのと同じ星に、4世代にもわたって行われた最悪のカクテルパーティの会場がある。かつて第1世代が、パーティ会場を離陸(take off)させてしまった(英語の駄洒落、「とっとと去る」もtake off)のがまずかった。 プラークという男が自白剤の摂り過ぎで、ありとあらゆる真実のみを垣間見、その話を聞かされた人は皆気が狂ってしまった。 「理由」とはどんな理不尽な行為にもくっつけることができるものであり、「理由」の細目が如何であったかはすぐ忘れられ、ただ「理由」が大変尤もらしかったということだけが記憶に残る。「理由」を聞かされた人は泣き寝入りするしかない。
※この「宇宙クリケット大戦争」の解説は、「銀河ヒッチハイク・ガイド」の解説の一部です。
「宇宙クリケット大戦争」を含む「銀河ヒッチハイク・ガイド」の記事については、「銀河ヒッチハイク・ガイド」の概要を参照ください。
- 宇宙クリケット大戦争のページへのリンク