学術的な解釈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/07 09:58 UTC 版)
「馬鹿は風邪を引かない」の記事における「学術的な解釈」の解説
実際に「馬鹿」と呼ばれる人間が風邪を引かない、もしくは引きにくいかどうかについて、学術的な分析も様々な方向からなされている。 医学的には、馬鹿とは意味合いがやや異なるものの、ストレスは人間の免疫機能に関連しており、強いストレスはビタミンやカルシウムの消費に繋がって感染症の罹患の原因になりうることから、このことわざをストレスに結びつけて分析する考えがある。 神経質なタイプの人間は、心配をしたり苛立ったりすることが多く、ストレスの増加から免疫機能が低下しがちとなる。それに対して、のんびりした性格であまり深く考え込まないタイプの人間は、こうしたストレスによる免疫機能の低下を避けることができ、たとえ病原体が体内に侵入したとしても、十分な免疫機能によって病原体を撃退できる可能性が高い、との考えである。こうしたことで「ストレスを感じにくい人間」を「馬鹿」と見なすことはいささか乱暴な解釈ではあるものの、「馬鹿は風邪を引かない」は、あながち根拠のない俗信とは言い切れない、とする意見もある。 ほかにも、ストレス対処能力の高い人間はある種の鈍感さがあり、ストレスをストレスと感じずに受け流すことができるため、こうした鈍感さが健康に寄与しているとの説や、知能の低い者は体全体の反応が鈍いため、病原体に対する病気の反応が生じにくいとする説もある。
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