学校支援ボランティアの問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/03 03:02 UTC 版)
「学校支援ボランティア」の記事における「学校支援ボランティアの問題点」の解説
ボランティアと教師の連携不足 ボランティアは、学校の職員とは異なる存在である。そのようなボランティアが持つ外部性が学校の閉鎖性を解消する鍵であることを考えると、そのような違いは重要な特徴である。しかし同時にこの違いは、学校との連携への障害となることもある。例えば、学校では、その多くの情報を職員会議で共有しているが、非職員であるボランティアは会議には参加せず、多くの情報を共有できていない。また学校の守秘義務の問題などから、ボランティアとは共有できない情報も少なくない。これが教員とボランティアの間に大きな溝を生む原因となることがある。 ボランティア同士の連携不足 ボランティアは毎日学校で支援を行っているわけではないため、同じ学校に関与しているからと言ってすべてのボランティア同士顔を合わせるわけでも、その存在を認知しているわけでもない。そのため、ボランティア間の情報共有の機会はあまりなく、活動自体に一貫性がないとも言える。これは学校自体がボランティアの導入は実現したが、それを取りまとめるコーディネーターのような人材を設けてこなかったことに、1つの原因があり、そのような制度の必要性が求められている。 単位を伴う学生の活動 比較的時間を持て余していると言われる学生であっても、生活の維持、個人的な時間の確保も含めボランティアを行うだけの余裕を感じる者は多くない。その中で、大学側がボランティアに対して単位認定を行ったことは、人材確保の裾野を広げることとなった。しかし同時に、ボランティアが目当てではなく、単位が目当ての学生が学校を支援を行うこととなり、質の低下が言われるようになった。俗に言う「ボランティア公害」の問題である。これは教員免許取得の際に必修単位として組まれた学校支援活動においても見られることである。
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