天門毘沙奈(あまと ひさな)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/07 13:42 UTC 版)
「弁天様には言わないで」の記事における「天門毘沙奈(あまと ひさな)」の解説
ミキに封印を解かれた女性の仙人。朽ちた祠に祀られる毘沙門天の木像に封じられ、弁天堂にあった宝燈を木像の手のひらに置くことで封印が解かれた。しかし、突如現われた彼女を幽霊と勘違いしたミキがその場を逃げ出したため、翌朝、彼らのクラス担任の新人教師としてミキの前に現われた。それでも自分を避け続けるミキに戸惑ったが、彼が坂口らの暴行によって瀕死に陥るとすぐに駆けつけ、危険を冒して彼の心の中へ進入、敢えて死を選ぼうとする彼の意識を必死に説得して立ち直らせた。水を扱う術を得意とする仙人で、水脈や水道を通して遠くの様子を見聞きでき、封印中だった頃から毎日のように花を供えに来るミキを観察し、彼をよく知っていた。その一方で武術にも長け、離れた位置からミキの手足を操って2人の不良や宮戸、後には仁美を圧倒したり、坂口がミキの腕を折った際にはミキに直接憑依して坂口に圧勝した。彼女が術を施す際には弁天の様に口付けをするのではなく、相手に向けて手をかざすことが多く、札を貼った壁越しに施す描写も見られた。殊にミキは体質的に彼女の術と相性が良く、毘沙奈自身さえ予期しなかったほどの効果をもたらした。好みの男性が「主人」となると浮かれて恋人のように振る舞ってしまう悪癖があり、相手をその気にさせたところで仙人と人とは関係を結べないことを理由に失望させてしまう失敗を過去に繰り返した。ミキに対しても同様に接してしまい、やはり彼から想いを寄せられていることを弁天に釘を刺されるが、いつしか毘沙奈自身も彼に想い入れを持ってしまい、苦悩する。弁天の勧めで敢えてミキを冷たくあしらい自分を諦めさせようとするが、あくまで一途な彼に負け、ついに仙人から人間へ戻る決意をした。その後、大黒から教わった方法で人間に戻るべくミキと共に仙人の願いを叶えて回る中で、弁天の願いを叶えるため「ブルーベルベット」にドラマーとして参加、欲で身を滅ぼしつつある亮を諌め、弁天に禁を犯させまいと彼女と衝突しつつも、最後の大舞台に臨んだ。なお、弁天は毘沙奈を呼び捨て、毘沙奈は弁天を「ヨーコさん」と呼び、弁天を「私が一番よく知っている」との発言から、弁天とは物語以前から強い結びつきがあった模様。ミキには学校の教師や格闘技の師匠として接していたので、彼からは最後まで「先生」と呼ばれた。
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