大英図書館への統合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/01 08:10 UTC 版)
上記の図書館の多くは、膨大な資料の書庫スペースの不足に苦労していた。1960年に大英博物館図書館は、資料の書庫スペースが不足していた特許局図書館と合併した。フレデリック・シドニー・デイントン(英語版)は、1969年に単一の国立図書館および国家遺産委員会 (National Heritage Committee) の創設を提案した。 1972年に英国議会が大英図書館法を可決したことにより、大英博物館図書館は、国立科学発明参考図書館、国立中央図書館、国立科学技術貸出図書館のような、国家として重要ないくつかの図書館と合併した。大英図書館の設立をもって、大英図書館は、納本を受け取る権利および全国書誌の作成業務を引き継いだ。正式には1973年7月1日に設立された。大英図書館の監督責任は大英図書館理事会 (British Library Board) が負うことになった。1974年には英国全国書誌 (British National Bibliography) と科学技術情報局 (Office for Scientific and Technical Information) が大英図書館に加わった。1982年にインド局図書館 (India Office Library and Records) が、1983年には大英録音音響研究所 (British Institute of Recorded Sound) が、それぞれ大英図書館に統合された。大英図書館の本館は、1998年にロンドン・カムデン区のセント・パンクラスに建てられた新館に移転した。2003年には、270曲の楽譜を含む、ロイヤル・フィルハーモニック協会の資料が大英図書館に100万ポンドで売却された。
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