大統領1ドル硬貨(2007年〜現在)
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「1ドル硬貨 (アメリカ合衆国)」の記事における「大統領1ドル硬貨(2007年〜現在)」の解説
詳細は「大統領1ドル硬貨プログラム」を参照 2005年12月、議会は歴代のアメリカ合衆国大統領を称える、新たな1ドル硬貨のシリーズを製造する決定を下した。2007年を皮切りに、新しいデザインの1ドル硬貨が毎年4枚発行され、その任期順にアメリカ大統領の肖像が描かれる。グロバー・クリーブランド大統領は22代と24代の2期を間隔を置いて務めていることから、2種類別個に製造された。このアメリカ合衆国大統領1ドル硬貨法は、アメリカ50州記念25セント硬貨に見られるように、人々に硬貨への関心を継続して持ってもらう意図がある。製造される1ドル硬貨の少なくとも3分の1はサカガウィア・ダラー硬貨であるものの、残りの3分の2は例年造られる4枚の大統領1ドル硬貨が占める。ところが、連邦法(合衆国法典第31編5112条)下では、存命の大統領および死後2年以内の大統領を描いた硬貨は、製造が許されていない。この1ドル硬貨計画は、ロナルド・レーガン大統領が硬貨に描かれた2016年まで継続され、一旦停止されたが、2020年にジョージ・H・W・ブッシュ大統領の硬貨が発行された。 これら大統領記念硬貨は、サカガウィア・ダラー硬貨と大きさや色が同じであるが、決まって描かれていた刻印が表側に彫られていない。「In God We Trust」と「E Pluribus Unum」のモットー、製造された年号、製造された場所を表すミントマークは硬貨の縁に彫刻されている。また、保守的な評論家達により、縁に刻まれるこうしたモットーが、デザインの価値を下げるものになっているという批判があった。最初の大統領硬貨となる、ジョージ・ワシントンの肖像が描かれた1ドル硬貨は、2007年2月25日に発行された。 このシリーズの硬貨でよく起るエラーは、縁の文字が欠落しているものである。これらは文字がない代わりに、平らになっている。こうして欠落した文字には「In God We Trust」のモットーが含まれており、「God(神)」の文字がないことからメディアより「Godless(神の無い)」コインという肩書を付けられている。また、一度大きく報じられたこともあったが、縁の文字が逆さまに打たれているのはエラー硬貨ではない。硬貨の製造と同時に縁の文字が刻まれるわけではない為、双方向に文字が刻まれるのはごく自然なことである。
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