大統一時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/08 02:00 UTC 版)
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大統一時代(Grand unification epoch)は、大統一理論で記述できていたと考えられる時代である。宇宙の進化において、プランク時代に続き、ビッグバンの約10-43秒後から始まった。この時、宇宙の温度は、大統一理論の特性温度に匹敵するほど高かった。大統一エネルギーが1015GeVであるとすれば、この温度は1027K以上に相当する。この期間、4つの基本相互作用のうちの3つ(電磁力、強い相互作用、弱い相互作用)が電核力に統一されていた。重力は、プランク時代の終わりに電核力から分離した。大統一時代の間、質量、電荷、フレーバーや色荷等の物理的性質は意味を持たなかった。
大統一時代は、ビッグバンの約10-36秒後に終わった。この時点で、いくつかの重要な出来事が起こった。強い相互作用はその他の基本相互作用から分離し、宇宙の温度はXボソンとYボソンが形成されうる閾値以下に低下し、残ったXボソンとYボソンは崩壊した。この崩壊過程の一部がバリオン数の保存を破り、物質と反物質の割合にわずかな差を生じさせた可能性がある(バリオン数生成を参照)。この相転移は、次のインフレーション時代における宇宙のインフレーションの引き金になったとも考えられている。
出典
- Allday, Jonathan (2001). Quarks, Leptons and the Big Bang. Institute of Physics Publishing. ISBN 0-7503-0806-0
大統一時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 09:17 UTC 版)
詳細は「大統一時代」を参照 宇宙誕生から10-43から10-36秒後 プランク時代から宇宙の膨張と冷却がはじまり、重力相互作用とゲージ理論で示される基本相互作用は分離する。この時代の物理法則は大統一理論で記述される。大統一時代は電弱相互作用と強い相互作用に分離することにより終了する。この終了はインフレーションと同時期である。いくつかの理論は大統一時代に磁気単極子が生成されるとしている。
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