多度文学館の歴史
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1984年(昭和59年)6月、旧・多度町立多度小学校(現・桑名市立多度中小学校)の校舎を再利用し、多度町立図書館として開館した。三重県では1960年(昭和35年)の磯部町立図書館(現・志摩市立磯部図書室)の開館以来2館目の町村立図書館となった。建物は1933年(昭和8年)に多度尋常高等小学校として建設されたものを一部移築したもので、郷土資料館が併設されていた。 1994年(平成6年)度末の蔵書数は約1万5千冊でそのうち3分の1を児童書が占めていた。当時の開館時間は9時から17時で、休館日は月曜日・祝日・年末年始と蔵書の虫干し期間であった。またこの頃、多度町役場(現・桑名市多度町総合支所)の隣接地に単独の新図書館を建設する計画が進行中で、新館建設に向けた郷土資料の収集を行っていた。そして、1996年(平成8年)10月、新しい多度町立図書館が開館し、「ふるさと多度文学館」の愛称が付けられた。同時に多度大社付近に存在したと伝えられる三重塔が図書館の庭に建てられた。この三重塔は御影石製で高さが約8.5mある。旧図書館の建物は、予約者があった場合のみ開館する「桑名市郷土館」として、農具や衣食住関連の民俗資料の展示施設として現存している。 2000年(平成12年)9月16日、東海4県の市民団体による「まちづくり交流フォーラム研究集会inMIE」の分科会として「円卓会議 地域経営の戦略と仕組み」が多度文学館で開催された。2008年(平成20年)9月には前年に逝去した多度町出身の児童文学者である北村けんじを偲ぶ企画展を開催し、北村の自筆原稿や写真などを公開した。
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