外来語の文字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/06 17:41 UTC 版)
「イタリア語アルファベット」の記事における「外来語の文字」の解説
ラテン文字の基本26文字に含まれ、イタリア語アルファベットに含まれない5文字、即ち、 J (i lunga), K (cappa), W (vi doppia), X (ics), Y (ipsilon)は、イタリア語起源の名前や言葉にはめったに使用されない。使用されるのは、ギリシャ語起源の言葉や、それらから派生した単語に由来する。また、イタリア語以外の言語からの借用や、科学的な用語では用いられる。 J (i lunga)の文字は、ラテン語における子音としての「I」(その発音では母音iが続く)のように発音され、例えば、Jesi, Jesolo, Juventus, junior, Jacopo等がある。19世紀にイタリア語に導入されたが、その後、廃止されたため、姓(例えば、Jannacci)や地名(例えば、Jesolo)、その他いくつかの例外(例えば、juventino)を除いて削除された。また、2つの母音に挟まれている場合には、発音の視点から同等のスペルである「I」の方が好まれる(例えば、giojaの代わりにgioia)。一方で多くの、特に古い辞書ではJを文字として考慮せず、単純に「i」の異体字として扱っている。 K (cappa)の文字は、ハードな「C」として発音される(例えば、Kenia, kerosene, kripton)。 W (vi doppia) の文字は、「V」の文字と同じように発音される(例えば、Walter, Wanda, Wolframio, water 等では)。 X (ics) の文字は、2つの文字(CS)タフな「C」に続けて「S」のように発音される(例えば、接頭辞のように付く、xilofono, uxoricidio, xenofobia)。他に、Craxi や Bixio 等の姓、Arbatax, Simaxis, civraxiu 等のサルデーニャの地名に見られる。 Y (ipsilon) の文字は、「I」の文字のように発音される(例えば、yogurt, yo-yo, yoga等では)。 イタリア語アルファベットに無い5文字(j, k, w, x, y)も、言語によっては普通に使用されている。イタリア語を話す際であっても、イタリア語以外の言語の単語やそれらが起源の単語を話す場合には、それに相応しい発音をする(例えば、jazz, jumbo jet, abat-jour, Juan, ok, kaiser, western)。 外来語等に使われる文字(イタリア語)大文字J K W X Y 小文字j k w x y 名前i lunga cappa doppia vu ics ipsilon カナ転写イルンガ カッパ ドッピアヴ イクス イプスィロン IPA語による 語による 語による 語による 語による
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