執筆の目的
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「ローマの信徒への手紙」の記事における「執筆の目的」の解説
パウロが本書簡を執筆した目的は15章の後半に書かれている。それによれば 小アジアで集めた募金を渡すためのエルサレム訪問にあたってローマの信徒たちの祈りを頼むこと エルサレム訪問後はローマ滞在を経てイスパニアに向かうという計画を伝えること パウロはローマを訪れたことがないので、偽教師によって信徒たちが混乱しないように教えをまとめて書き送ること パウロがローマの共同体でユダヤ人と異邦人がうまくいっていないことに気づいていること などが執筆の目的であることがわかる。 もともとローマの共同体はユダヤ人キリスト教徒によって設立されたのだが、49年のクラウディウス帝によるユダヤ人のローマ追放によって異邦人キリスト教徒が主導権を握るようになっていた。54年にクラウディウス帝が死去してユダヤ人がローマに戻ってくると、ユダヤ教の習慣の遵守をめぐって争いが起きるようになった。
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執筆の目的
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/25 01:04 UTC 版)
著者はモーセの律法の、従来考えられていた意味をとらえなおし、そこに新しい意味を与えようとしている。またレビ族の祭司職はキリストの祭司職の予型であるとし、ユダヤ教の犠牲の式はキリストの十字架の予型となったという。さらに福音はモーセの律法を更新するものでなく、廃止するものであるという。初代教会に存在したエビオン派という、ユダヤ教の習慣をすべて維持したままキリスト教徒になった人々に対する批判として書かれたと見ることができる。本書簡ではパウロのキリスト論を繰り返し引用しながら新しい契約が古い契約にとって変わったということを強調している。
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