城東電気軌道・江戸川線跡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 16:56 UTC 版)
「一之江境川親水公園」の記事における「城東電気軌道・江戸川線跡」の解説
江戸川区一之江6丁目19番1号付近。一之江境川親水公園と今井街道が交差する橋に電車とトロリーバスのミニチュア像があり、親水公園の川には線路がモニュメントとして架かる。線路は1925年(大正14年)から1952年(昭和27年)まで東荒川と今井を結んで走行した、城東電気軌道江戸川線(後の都電一之江線)の跡(モニュメント自体は当時と位置がやや異なる)で、1918年(大正6年)に小松川線を開通させた城東電気軌道の経営による路面電車が走っていた。城東電車は一両編成で車両の形から「マッチ箱電車」、また発車合図のベルの音から「チンチン電車」とも呼ばれ、春には篠崎堤の桜を見る人で満員になったという。 城東電車は1942年(昭和17年)に東京市へ移管、翌年の都制施行で東京都交通局の運営となり、都電26系統として運行されたが、1952年(昭和27年)に今井と上野公園を結んだ都営トロリーバス101系統に置き換えられて廃止。そのトロリーバスもまた、1960年代の人口急増と車の普及に伴い、交通渋滞など道路事情が悪化し、1968年(昭和43年)に廃止された。今井街道の一之江5丁目バス停から一之江境川親水公園へ向かう歩道にはトロリーバスの記念タイルが埋められている。
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