垂直落下式水車落とし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 03:06 UTC 版)
水車落としの体勢で担ぎ上げた状態から、相手の体を反転させずに、後方へ倒れ込みながら頭部から叩き落とす技。危険なため、相手の頭部や片腕を、脇にしっかりと抱え込んでかける場合が多い。なお水車落とし同様、各選手のよってフォームに若干の違いがある。 相手の体を担ぎあげた肩と同じ側の腕で頭部を抱え込む型はCIMAがシュバインとして使用、類似の型で助走を付けて決めて、さらに落とした体勢のままでフォール(ホールド式)するタイプをマイケル・モデストがリアリティ・チェックとして使用。逆側の腕で抱え込む型は吉田万里子がエアレイド・クラッシュ、カズ・ハヤシがWA4として使用している。また応用として、雪崩式や断崖式などもある。派生技として、カズ・ハヤシが使用する片腕を極めて掛けるパワー・プラントや、タイチが使用する相手の足を交差して掛けるブラック・メフィスト、高橋ヒロムが使用するファイヤマンズキャリーの状態からかけるTIME BOMB。CIMAは派生としてリストクラッチ式のシュバイン・レッドライン、担いだ体勢からこうもり吊りのように相手を絞り上げるシュバイン固めなどを使用している。 オカダ・カズチカはシュバインの形から相手の首を自分の膝に打ち付ける技をリバースネックブリーカーとして使用している。 こうもり吊り落とし ルチャリブレの痛め技であるコウモリ吊りに似た状態から落とす技。落とす形はシュバインとほぼ同形だが入り方が複雑で、向かい合った状態から相手の股の間に頭を入れ、自分の背中へ相手が来るように持ち上げる。相手の両足を頭上でまとめ左足首のあたりを左腕で掴み、右腕は相手の首から頭部を抱えるようにして固定し、時に助走を付けてマットに首から落とす。 WA4 カズ・ハヤシのオリジナル技。吉田万里子は、エアレイド・クラッシュの技名で使用。 相手を水車落としの体勢で担ぎ上げ、担ぎ上げたほうと逆の方で頭を抱え込み、背中から落とす技。エアレイド・クラッシュと同系。大一番では雪崩式も行う。最近では相手の腕を股に挟んで受身を取れなくして、首から垂直に落とす垂直落下式も見せる。諏訪魔に垂直落下式を見舞い観客を驚かせた。パワープラントを初披露した丸藤との世界ジュニア戦後に、封印を表明。 パワープラント カズ・ハヤシのオリジナル技。 相手の腕をクラッチし、垂直落下式に相手を落とすWA4。2009年2月6日の丸藤正道との世界ジュニアヘビー級選手権試合にて初披露。この技によって世界ジュニアヘビー級王座を奪還し、第28代王者となった。 ゴー・ホーム・ドライバー ケビン・オーエンズのオリジナル。 ブロックバスターの体勢で相手を担え上げ、左腕を軸に相手を旋回させて、相手の脚を背面で再びキャッチし、斜めにシットダウンして後頭部からマットに叩きつける変型WA4。WWE所属後は技名なし。 クルーエル・エンジェルズ・スィーシス ファイヤーマンズキャリーで相手を両肩に担ぎ上げ、上半身を後方へと旋回させて右脇下でキャッチし、シットダウンと同時に後頭部からマットに叩きつける変形シュバイン。技名は「残酷な天使のテーゼ」の意味。
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