地域交流牧場全国連絡会
多くの人々にとって、酪農という産業は、乳牛を飼育し生乳を搾る農業としか映らないものと思われます。 ここ数十年で、日本の酪農は規模拡大など生産基盤を拡大し、生乳生産量を急激に増やし、規模的にヨーロッパなど酪農先進国を追い抜くほど発展してきました。 確かに、何年か前まではそれでも良かったかもしれません。 しかし、現在、酪農家は、BSEを始め、近年の不況や牛乳消費の低迷、輸入乳製品の規制緩和、そして後継者不足や環境問題などに直面し、このままでは、経営を継続していくことが困難な状況になることも考えられます。 こうした厳しい状況下、酪農家が安定して経営を継続し、生乳生産を続けていくためには、生乳を供給することの他に、酪農の持つすばらしさ、教育、安らぎ、国土保全など多面的な効果が、消費者に広く理解され、支援されることが重要になってきています。 そのために、多くの酪農家が、自分の牧場を開放したり、地域住民との交流を深めたり、自分でアイスクリームやチーズなど乳製品を製造して販売したり、ファームインを経営したり、学校と提携して牧場を教育の舞台とする教育ファーム活動を展開したりするなど、消費者との様々な交流活動を行っています。 「地域交流牧場全国連絡会」は、このような交流活動を行っている牧場同士が、一堂に会し、意見交換や情報交換をすることを第一目的とした、酪農家の、酪農家による、酪農家のための全国的なネットワーク組織です。 現在、同じ志を持つ、約200人の酪農家を中心とした仲間がこの会に参加しています。 |
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