在満朝鮮人の引揚げとは? わかりやすく解説

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在満朝鮮人の引揚げ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 22:54 UTC 版)

引揚者」の記事における「在満朝鮮人の引揚げ」の解説

1945年6月時点で在満朝鮮人人口は2,163,115人とされ、また実際に230万人いたともいわれる終戦後、在満朝鮮人引き揚げ開始し1946年まで714,842人が、1947年までには80万人以上が朝鮮帰還した終戦前に引揚げた朝鮮人もおり、その引揚げ理由について国民党の袁常恩は「ある韓僑(朝鮮人)は一貫して悪い行為をして国人中国人)の報復恐れ、ある韓僑は資産かなりあって治安の未回復を心配し、ことに祖国光復憧憬したため述べている。 土匪による襲撃 満州土匪1945年11月国民党軍同地進出して以降1946年5月ソ連軍撤収するまで「朝鮮人日本鬼子共犯」として虐殺行った1945年8月22日大連付近では日本人とともに朝鮮人襲撃され1945年11月には汪清県羅子溝でも朝鮮人虐殺された。 国共内戦 国共内戦再開する1946年長春占領した中国共産党東北局および朝鮮人部隊(東北民主連軍吉遼軍区第一旅団第一団、兵力2000)と国民党軍戦闘中共軍撤退すると、1946年5月23日長春朝鮮人兵士らが虐殺された。 1946年5月ソ連軍撤収開始すると、東安(現黒竜江省密山市)の郭興土匪部隊5月14日、東鮮、東明東興朝鮮人殲滅させ、5月26日には東安城で「朝鮮人の種を無くす」といいながら数百人の朝鮮人大量虐殺された。北満州牡丹江朝鮮人オハリムでは朝鮮人は「二等公民」として全滅させられた。5月28日には吉林省国民党軍が「高麗人は皆共産党八路軍」であるとして朝鮮人強制労働強いたり婦暴行行った1946年12月中共軍周保中は「延辺朝鮮民族問題」という演説で「中国人三等国民だったから、解放当時一般的に報復心理存在した」と述べた残留朝鮮人 中国共産党1946年から1948年にかけて在満朝鮮人満州定着させるために帰農運動展開し土地配分などを行い残留した朝鮮人多く、また朝鮮人日本兵として出征していた子の帰還を待つため残留した朝鮮人もいた。1951年時点中国朝鮮族は1,068,839人となった在満台湾人 また、満州国政府には多く台湾人官吏として採用されていたため(新京市長台湾人)彼らの台湾引き揚げ問題となったが、そのこと日本では殆ど語られていない

※この「在満朝鮮人の引揚げ」の解説は、「引揚者」の解説の一部です。
「在満朝鮮人の引揚げ」を含む「引揚者」の記事については、「引揚者」の概要を参照ください。

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