国際原子力事象評価尺度とは? わかりやすく解説

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国際原子力事象評価尺度

読み方こくさいげんしりょくじしょうひょうかしゃくど

国際原子力事象評価尺度
原子力発電所における故障トラブルについての内容は、一般国民理解を得ることが困難であるため、平成4年8月国内評価尺度から国際原子力事象評価尺度への切替が行われ、分類は、次のように3つの基準により評価される
基準1:施設外への影響基準
放射性物質外部放出や、これに伴う一般公衆被ばく線量等、発電所外の影響観点からの基準
基準2:施設内への影響基準
原子炉炉心損傷放射性物質施設内の汚染従業員過剰被ばく等、発電所内への影響観点からの基準
基準3:深層防護劣化基準
深層防護とは、原子力発電所の安全を確保するために用意されている、多重多彩な安全システムや運転時の定例試験定期検査保守点検運転方法等のハード、ソフトの両面にわたる安全追求手段のことで、これらの劣化観点からの基準
レベル 基準 備考
基準1:施設外への影響 基準2:施設内への影響 基準3:深層防護劣化

7.深刻な事故 放射性物質重大な外部放出 チェルノブイル事故1986年旧ソ連
6.大事故 放射性物質かなりの外部放出
5.施設外へのリスクを伴う事故 放射性物質限定的な外部放出 原子炉炉心重大な損傷 スリーマイル島事故1979年米国
4.施設外への大きなリスク伴わない事故 放射性物質少量外部放出 原子炉炉心のなかの損傷従業員致死量被ばく
JCOウラン加工施設臨界事故1999年




3.重大な常事 放射性物質極めて少量外部放出 施設内の重大な放射性物質による汚染急性の放射性障害生じ従業員被ばく 深層防護喪失 東海再処理施設火災爆発事故1997年
2.異常事 施設内のかなりの放射性物質による汚染法定年間線量当量限度生じ従業員被ばく 深層防護かなりの劣化 美浜2号蒸気発生器伝熱損傷1991年
1.逸脱 運転制限範囲からの逸脱 敦賀1号機一般排水路放射能漏えい事故(1981年)
もんじゅナトリウム漏えい事故(1995年)

敦賀2号機1次冷却水漏えい事故(1999年)



0.尺度以下 安全に影響与え事象
安全に影響与えない事象
評価対象 安全に関係しない事象




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