四編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/28 21:49 UTC 版)
[ふたたび男湯の光景]秋。風呂屋の前を女の子供らが大勢盆唄を歌ってゆく。涼んでいた男と番頭が盆踊りの話をする。番頭は孟母三遷を説き、女の子には優しいものを教えたいという。むだ助は環境よりも性格が必要だと論ずる。他の男は妥協論をする。ひょうきん者の飛八がやって来ておおぼらをふく。鉄炮作と異名のある男がやって来て冗談を言う。俳諧師鬼角がやって来て越後の話になる。どれもだぼらと虚言の比べあい。鬼角と商人体の黙兵衛が俳諧地口の話をする。豆本田に結った近視眼の男と放蕩のせいで若隠居になった男が、この頃の生活状態と放蕩時代の話をする。上方下りの独身の若者が番頭と話をしている前を八百屋が通る。上方者は気長に値切って気短な江戸者をいら立たせる。初編既出の豚七がやって来る。番頭にからかわれているところに店の者がやって来て豚七を色男扱いをする。闇吉と月八が流行唄に通をふりまく。馬鹿丁寧な言葉を使う俳助と闇吉が話をする。風呂のすみに新内節を語る勇みの男がいる。中腹の生酔が騒々しいと怒鳴る。老人がやって来て昔の自慢をし、芝居の今昔を論ずる。なかには座頭が十四経をさらいながら八人芸の声色をつかっている。薬種屋の苦九郎がマイタケを食わせられた中毒で踊りを始める。座頭がうたう。他の客にはやされて苦九郎は夢中で踊っている。
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