和歌山大学観光学部誘致の頓挫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 22:34 UTC 版)
「ぶらくり丁商店街」の記事における「和歌山大学観光学部誘致の頓挫」の解説
2008年(平成20年)4月には和歌山大学に観光学部が新設されることとなり、国立大学法人としては初の観光学部設置として注目された。これにより、旅田卓宗市長時代に頓挫した大学設立構想が再燃し、旅田の後継で市長に就任した尾崎吉弘市政下で和歌山大学観光学部の誘致運動が起きた。 和歌山大学観光学部の誘致は「学生が集まれば再生の大きな力になる」として、和歌山市中心市街地活性化基本計画の中心的な事業の一つとされていた。 2007年(平成19年)には、和歌山県、和歌山市、和歌山県商工会議所連合会、和歌山県観光連盟を含む25団体により「和歌山大学観光学部設置促進期成同盟会」が結成された。学部設置は決定したものの、2007年(平成19年)10月に入居を予定していたビルの共益費などの問題がクリアできないとして交渉が決裂し、中心市街地へのキャンパス設置は一旦白紙撤回された。 翌2008年(平成20年)8月21日、和歌山大学は中心市街地への観光学部キャンパス設置そのものを断念し、郊外にある既存の栄谷キャンパスに設置したため、大学設置の構想はまたしても頓挫することとなった。 これにより「中心市街地活性化基本計画」で掲げた「学生を中心にした活性化の拠点」の整備が宙に浮く形となった。そのため、2008年(平成20年)6月2日、フォルテワジマ6階に「和歌山大学サテライト本部」を開設。施設は広さ約260m2に40人収容の教室が2部屋と事務所で、昼間は同大学の学生が利用し、 夕方以降は市民の講座や勉強会などを行うとした。 和歌山大学の学生らが運営する「オープンカフェ」の開催、2010年(平成22年)8月21日から9月12日まで約80人が参加して「みんなの学校」で行われたゴスペル教室なども行われた。観光学部設置に比べて小規模ではあるが、こうしたソフト事業を中心とする活性化策も行われている。
※この「和歌山大学観光学部誘致の頓挫」の解説は、「ぶらくり丁商店街」の解説の一部です。
「和歌山大学観光学部誘致の頓挫」を含む「ぶらくり丁商店街」の記事については、「ぶらくり丁商店街」の概要を参照ください。
- 和歌山大学観光学部誘致の頓挫のページへのリンク