周辺環境と古墳の現況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/13 16:11 UTC 版)
「西求女塚古墳」の記事における「周辺環境と古墳の現況」の解説
周囲は、処女塚・東求女塚とともに万葉集や大和物語などに登場する悲恋伝説「菟原処女の伝説」の舞台としても知られている。処女塚古墳(全長70メートルの前方後方墳)をはさんだ東側には東求女塚古墳(全長80メートルの前方後円墳)があり、3つの古墳は海岸線に沿って一直線に、だいたい等間隔の距離でならんでいる。 1964年(昭和39年)までは邸宅として活用された私有地だった土地が、神戸市に買い上げられて公園となり、現在は遺跡公園「求女塚西公園」として整備されている。 2005年(平成17年)、出現期古墳の様相を示す重要な古墳の1つとして国の史跡に指定された。2009年(平成21年)1月、求女塚西公園で遊んでいた近隣の小学校1年生の男子児童が銅鏡の破片を拾い、これを大事に保存していた。2013年(平成25年)、この児童が小学校6年生になり、社会科の授業で古墳時代のことを学習した際、自分の持っている破片が銅鏡の一部ではないか、と疑問を抱き、児童が通っている小学校の校長を通して神戸市教育委員会の文化財関連の担当者に相談したところ、重要文化財に指定されている古墳時代前期の「西求女塚古墳1号鏡」の破片であることが分かった。この破片は神戸市に寄贈され、2013年(平成25年)10月16日から11月24日まで、神戸市埋蔵文化財センターで開かれる企画展「神戸の埴輪大集合」で公開される。
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