合併・買収による拡大
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 00:24 UTC 版)
ロスネフチはロシア国内外の石油・ガス関連企業を合併・買収によって傘下に収め、その企業規模を拡大しつつある。 2004年には、同業のガスプロムとの合併に一旦は合意した。しかしこの時は、ロスネフチ社長のセルゲイ・ボグダンチコフが合併後の待遇に不満を持つようになり、結局、2005年5月合併に関する合意は白紙に戻っている。 2004年12月22日、ロスネフチは、バイカル・ファイナンス・グループ(Baikalfinansgrup)を買収した。また、ユコス社の子会社であったユガンスクネフチガスを買収することにも成功している。 2006年12月28日、ロスネフチとガスプロムは戦略的協力に関する合意に達し包括的な提携関係を締結することに成功した。両社の合併は、不首尾に終わっていたが、この合意によって油田・ガス田の開発、輸送、販売、新技術開発などを両社共同で事業化することになった。 2012年10月には、国際石油資本(メジャー)大手の一角、BPが「アルファ・アクセス・レノヴァ」(AAR)らロシア系投資家グループと合弁・運営していた現地法人TNK-BP社を買収することを発表、2013年3月21日付で買収を完了した。BPと投資家グループの経営方針対立によるBP側の戦略転換(ロスネフチとの提携模索)が背景にあったとされる。これにより、ロスネフチは保有埋蔵量・日産量の規模で、エクソン・モービルなど他の石油メジャーを大きく引き離して世界最大の石油会社となった。また、この買収の過程で、BPが保有していたTNK-BP株(50%)の取得に現金に加えて自社株を提供したことなどから、BPがロスネフチの株式の約20%を保有する大株主となっている。 2017年には、インドの中堅財閥エッサール・グループから石油子会社を買収した。
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