史上最長のホームラン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 23:27 UTC 版)
「1953年のメジャーリーグベースボール」の記事における「史上最長のホームラン」の解説
この年の4月17日、ワシントンのグリフィススタジアムで行われたセネタース対ヤンキースの試合で5回表ヤンキースの攻撃で二死からヨギ・ベラが四球で出塁し、ミッキー・マントルが右打席に立った。セネタースの投手は左腕チャック・スタッブスで、1球目ボールの後の2球目の速球をマントルが叩くと打球はグングン伸びて左中間のフェンスを超え、スタンドの後方のフェンスを超え、そのフェンスの上に取り付けてあったフットボールの最上部より上の部分に当たって見えなくなった。かつてない超特大ホームランに、当時ヤンキースの広報担当だったレッド・パターソン(後のドジャース副会長そしてエンゼルス会長となった)がすぐに巻き尺(テープ)を持って左中間場外の所へ行くと、遊んでいる少年がボールを持っていたので、落下地点を聞いて巻き尺で測り、球場見取り図と併せて調べた結果、565フィート(172メートル)であった。巻き尺で計測して正確に特大本塁打の距離を測った例は他になく、いまだにこれを超える本塁打は出ていない。以後巻き尺で測るくらいの大ホームランを「テープ・メジャー・ショット」と呼ぶようになった。 ミッキー・マントルには、これ以外にも1956年にヤンキースタジムのライト3階席の屋根の場外まであと1~2フィートの所にぶち当たり、これが追い風であれば場外に出たであろうと言われている。また1960年にタイガースタジアムでの対タイガース戦で640フィート(195メートル)あったととされて、これがギネスブックに「史上最長本塁打」として掲載されている。
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