史上最高のフロントラインvsツインタワー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 00:44 UTC 版)
「1985-1986シーズンのNBA」の記事における「史上最高のフロントラインvsツインタワー」の解説
東をセルティックスが順調に勝ちあがる中、西では大事件が起きた。カンファレンス決勝で、ロサンゼルス・レイカーズが敗退したのである。レイカーズはこの年もウエスタン・カンファレンスの中では頭一つ飛びぬけた成績を収めており、レイカーズが5年連続でファイナルに進出するはずだった。レイカーズを破ったのは過去6年間、ウエスタン・カンファレンスのプレーオフで唯一レイカーズを破ったことのあるチームだった。ヒューストン・ロケッツである。 ロケッツはモーゼス・マローンの移籍後、1983年から2年連続でドラフト1位指名権を獲得し、ラルフ・サンプソンとアキーム・オラジュワンを獲得。223cmのサンプソンと213cmのオラジュワンと驚異の高さを誇るこのコンビは大きな注目を集め、"ツインタワー"と呼ばれた。後にリーグがドラフトにロッタリー制を導入するほどの顰蹙を買ってまで獲得した2人は期待通りの成果をチームにもたらし、オラジュワンが加入した1984-85シーズンにはモーゼス・マローン時代以来の好成績となる48勝を記録、そしてこの年には51勝を記録し、9年ぶりに地区優勝を飾った。カンファレンス2位の勝率だったロケッツはプレーオフも勝ち上がり、カンファレンス決勝でレイカーズと対決。さすがのカリーム・アブドゥル=ジャバーも2人のセブンフッターを同時に抑えることはできず、第1戦はレイカーズが勝利したものの、続く第2戦からロケッツが4連勝を飾り、レイカーズを降した。5年ぶりのファイナル進出を決めた第5戦ではサンプソンが劇的なブザービーターを決めている。 前回ロケッツがレイカーズを破ってファイナルに進出した時も、相手はセルティックスだった。セルティックスはセドリック・マックスウェルはチームを去ったものの、バードを中心とした核に大きな変化は無かったが、ロケッツにはモーゼス・マローン、ルディ・トムジャノビッチ、カルヴィン・マーフィーらの姿はすでになく、当時のファイナルを知るのはロバート・リード(英語版)のみとなっていた。ロケッツはツインタワーにルイス・ロイド、ジョン・ルーカス、そして80年代最初の優勝を飾った時のセルティックスを指揮したビル・フィッチがヘッドコーチとして率いる新たな陣容でセルティックスに挑んだ。
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