古生物学への貢献
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 08:50 UTC 版)
「フィリップ・J・カリー」の記事における「古生物学への貢献」の解説
アンドリュースの後を追うように、カリーは北アメリカとアジアの繋がりを意識し、フィールドワークの場を北アメリカからアジアへ広げた。モンゴル、アルゼンチン、南極、州立恐竜公園などで行われてきた25年以上に亘る発掘調査の主な功績を以下に挙げる。 ステノニコサウルスをトロオドンのジュニアシノニムにし、後にトロオドンを疑問名としてステノニコサウルスを復活させる。 ルベオサウルスをスティラコサウルスのジュニアシノニムにする。 トロオドン科恐竜と鳥類の類似点に着目した研究をはじめ、恐竜から鳥類が派生したという仮説を支持する。ティラノサウルス上科など非鳥類型恐竜に羽毛の痕跡を発見する。 マイクロソフトの最高技術責任者ネイサン・マイアボルドとチームを組み、ディプロドクス科の恐竜が鞭のように尻尾を動かすこと、それに伴って小規模なソニックブームが発生することを実証するコンピュータモデルを作成。 様々な年齢層のアルバートサウルスの化石群集を発見する。 アビミムスの集団行動の証拠となるボーンベッドを発見する。 アンキロサウルス科の包括的系統関係を発表する。 ニッポノサウルスの系統を再評価し、従来考えられていたよりも基盤的なランベオサウルス亜科に位置付ける。 ギガノトサウルスの詳細な頭蓋の解剖学的特徴を発表し、ギガノトサウルスとカルカロドントサウルスを近縁属に位置付ける。 ムルスラプトル(英語版)の頭蓋の解剖学的特徴を記載し、アロサウルス科やケラトサウルス科よりもティラノサウルス科に類似すると発表。 タラルルスとタルキアの頭蓋内構造の論文を共同執筆。 新たに発見されたサウロルニトレステスの頭蓋要素を記載。 シンラプトルの歯列がアロサウルスの歯列に酷似することを指摘し、その生態を推測。 カスモサウルス、ピナコサウルス、ダスプレトサウルス、サウロルニトイデスの幼体や個体発生の研究。 ブリティッシュコロンビア州のHornmy島のノーザンバーランド累層から産出した最初の翼竜を研究し、2011年にイスチオダクティルス科(英語版)、2016年にアズダルコ科の翼竜を発表。 ダイナソー累層から産出した最初の翼竜の骨盤の記載を補佐。 レバノンのセノマニアン期の地層から産出した最初の翼竜の骨要素の記載の補助。 2017年にオピストコエリカウディアとネメグトサウルスのタイプ産地の再発見に貢献。翌年に両属がシノニムである可能性を提唱。 セント・マリー・リヴァー累層、ランス累層、ネメグト産地の恐竜足跡化石を研究。 アケロソドントサウルス(英語版)、シンラプトル、プロターケオプテリクス 、カウディプテリクス、ノミンギア、アトロシラプトル(英語版)、ヘスペロニクス(英語版)、グリフォケラトプス、ユネスコケラトプス、アケロラプトル(英語版) 、ネブラサウルス、ゼラアペルタ(英語版)、イスキオケラトプス、アパトラプトル(英語版)、アエピョルニトミムス(英語版)、ハルシュカラプトル、ラテニヴェナトリクス、Tethymyxine tapirostrum、ミモダクティルス(英語版)、ラジャスヴェナトル(英語版)の発見・記載。
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