受領までの流れ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 09:22 UTC 版)
2004年(平成16年)4月26日に、ボーイング社が開発しているボーイング787(開発名称7E7)を50機発注し、同機のローンチカスタマーとなった。2007年10月11日には、ボーイング787の開発スケジュールの遅れが発表され、初飛行は2008年第1四半期末、引渡しも当初の予定から6か月ほど遅れるとしたが、さらに2008年第4四半期へと初飛行の延期、引き渡しは2009年第3四半期への遅延が発表された。ANAでは2008年6月に国内線に投入、同年8月の北京オリンピック開催時には羽田 - 北京間のチャーター便に使用すると発表していたが、就航計画の変更を余儀なくされ、北京線のオリンピック開催に合わせた就航は不可能となった。その後もさらに開発遅延が重なり、結局2011年10月に営業運航開始となった。 ボーイング767-300/300ERの後継に位置づけられる機種だが、230席 - 250席規模で767より航続距離が長いので、2011年時点でボーイング767-300ERを投入しているアジアへ向けた路線だけでなく、ボーイング767-300ERでは航続距離が足りない欧米線を787で新たに開設したり、777-200ER/300ERと平行して運用することでダブルデイリー化を進める見込みがある。 このうちボーイング787-3は元々国内線向け であり、航続距離が5,000km以上あるため、国内線および短・中距離国際線の兼用になる公算が大きかったが、度重なる納入延期で開発も遅滞が続いていたが、航続距離でも活用用途が広い787-8型などに発注変更された。 また、2010年9月には発注済み787-8(55機)のうち15機を787-9に変更した。 ANAにはボーイング787型機引渡遅延の補填として、2010年頃から相次いでボーイング社から複数の767-300ER新造機(航続距離約11,000 km)が破格の条件で引き渡されたといわれていて、この減価償却の必要性が少ない機材を有効活用できる路線(高い需要を持ち、日系航空会社による就航を求める意見が多い中部 - 米国西海岸線や新千歳 - 欧州線)など、中型機なら黒字化が十分可能だといわれている地方の新規路線開拓も期待されていた。主に羽田・成田発着のアジア路線や欧州路線を中心に投入されている。
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