厳寒の村
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 04:32 UTC 版)
「世界で最も寒い定住地」とされ、一年の半分以上が冬である。人口462人(2010年)。標高740m。周囲にはインディギルカ川の準平原が広がり、川自体の流路も網の目状に迷走している。川から数km離れると、浸食が進み老年期に達したなだらかな山地(丘陵地帯)が広がる。 1926年1月26日、-71.2℃の気温が記録された(ただしこの測定法には議論がある)ことで、オイミャコンは北半球の寒極や「北の極寒の地」、定住地の中で最も寒い地の一つとして知られることとなった。同時にこれは北半球の記録でもっとも寒い気温である(南半球は南極大陸で記録されている)。これはシベリア大地によって大気が大幅に冷却されることが大きく作用している。逆に夏の日中は気温が摂氏30度を越えることもあり、夏と冬、昼夜の気温差が極端に大きい地でもある。7月でも稀に0℃を下回ることがある。2010年7月28日には最高気温が34.6℃に達し、それまでの記録を塗り替えた。年平均気温は-14.9℃。2018年1月17日には正式に氷点下65度を記録。氷点下60度を超えている日が連続した。 凍結してしまうため、オイミャコンには水道が無い。そのため、かつては住民が牛や馬にタンクを引かせて近くの川まで水を汲みに行っていたが、現在では給水車が各家庭に給水を行っている。 付近では魚が獲れるが、気温が低い時、釣った魚は外気に触れた途端に凍りつく。冬は軒並み-50.0℃以下になるため、細菌やウイルスによる感染症にかかることはほぼ皆無である。 しかし、2019年に勃発して以降、2022年2月現在も終息していない新型コロナウイルスは気温の高低に関係なく活発に活動するらしく、この地においても多数の感染者・死者を出している、
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