原子力に関連する動き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/27 21:54 UTC 版)
「むつ小川原開発計画」の記事における「原子力に関連する動き」の解説
1984年4月20日、平岩外四電気事業連合会会長は県に対し、核燃料サイクル施設・ウラン濃縮施設・低レベル放射性廃棄物貯蔵施設の建設協力を要請。農・漁業者による反対運動、住民投票条例制定運動もあったが北村正哉知事は翌年4月9日に受け入れを回答、原子力関連施設がむつ小川原開発計画の一部として盛り込まれた。これを受け、反核団体は4月9日を「反核燃の日」と定め、抗議を強めたが、その後六ヶ所村は原子力関連施設を次々に受け入れた。 日本原燃のウラン濃縮工場は1988年10月14日に着工。1991年9月27日に原料の六フッ化ウランの搬入を開始し、1992年3月27日に操業を始めた。低レベル放射性廃棄物埋設施設は1990年11月30日に着工、1992年12月8日に操業開始。高レベル放射性廃棄物の貯蔵管理施設は1992年5月6日着工、1995年1月18日に完成。同年4月25日に予定していた高レベル放射性廃棄物のガラス固化体陸揚げの際、木村守男知事は国に対し青森県を最終処分場としない旨の確認を求め、輸送船の接岸を一時拒否する一幕があった。核燃料再処理工場は1993年4月28日着工。2006年3月に試運転を開始したが、廃液漏れや耐震設計ミスなどが発覚し、完成時期を延期。2011年8月現在、完成には至っていない。プルサーマルに使用されるMOX燃料工場は2010年10月に着工。2016年3月の竣工を目指している。 1995年、県と経団連はITER(国際熱核融合実験炉)の誘致を表明した。実験炉自体は2005年6月にフランスのカダラッシュへの建設が決まったが、関連施設である国際核融合エネルギー研究センターは幅広いアプローチの一環として六ヶ所村内に設けられ、2010年3月に4棟からなる研究棟が竣工した。今後研究施設が搬入され、次世代核融合炉に関する研究が行われる予定である。 ^ むつ小川原開発の経済分析 p22-23 ^ a b 核燃年表 Archived 2013年1月20日, at the Wayback Machine.(デーリー東北新聞社) ^ MOX燃料加工事業(日本原燃) ^ 青森県とITER(イーター)計画の関わりは?(青森県サイト)
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