原作小説・史実との比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/08 15:33 UTC 版)
隆慶一郎門下の麻生未央(藤森いずみ)が小田原編までの脚本を担当。原作に登場した様々な心理描写や独特の台詞回しを踏襲しながら、隆慶一郎の他作品のエッセンスも加えつつ、少年コミック誌向けの様々なアレンジ及び、少年誌掲載ゆえに生ずる表現上の制約への対応を施している。 原作との主な相違点としては、 前田慶次郎利益が「慶次郎」ではなく「慶次」と呼ばれている 原作にはないオリジナルエピソードの追加 原作には登場しない新しいキャラクターの追加(ならびに一部キャラクターの削除) エピソードの流用ならびに入れ替え 戦闘シーンの漫画的脚色 が挙げられる。 原作中盤の「唐入り」編は出版社側の意向により、漫画版オリジナルの琉球編へと大幅に変更された。琉球編の展開は漫画オリジナルのものだが、唐入り編のエピソードもいくつか流用された。琉球より帰国した後の物語終盤の展開については、原作の伽姫が利沙に、金悟洞が岩兵衛に置き換えられ、一部エピソードが省略されている以外は、原作後半のストーリーを概ね忠実に踏襲している。ただし、原作では全体の約4分の1に相当する分量を単行本1巻分に収められるように描いたため、展開が非常に急なものとなっている。 実際の前田慶次郎利益の生年については諸説あるが、最も若いとされる生年を採用するならば、劇中での年齢は30代ないし40代である。本作では、慶次の年齢・加齢について触れる描写がほとんどなく、その容貌も一貫して青年のように描かれているが、前田利家が荒子城での出来事を回想するとき、16年前とされるその回想の場面に登場する奥村助右衛門の年齢が18歳と表記されており、慶次郎もそれとほぼ同い年だとすれば、本作序盤の天正12年(1584年)時点での年齢は30代中盤である。
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