たんこう‐えんざんし〔タンカウ‐〕【単項演算子】
単項演算
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単項演算とは、数学で、被作用子(オペランド)が一つだけであるような演算(つまり、入力が一つの演算)のこと。
たとえば、論理否定は真理値に対する単項演算であり、自乗は実数に対する単項演算である。階乗 n! も単項演算である。与えられた集合 S に対する単項演算は、関数 S→S に他ならない。
プログラミング言語においても、単項演算子のある言語もある。C言語の例を挙げる。
- インクリメント:
++x
,x++
- デクリメント:
--x
,x--
- アドレス:
&x
- 間接演算:
*x
- 正の単項演算:
+x
- 負の単項演算:
-x
- ビット単位否定:
~x
- 論理否定:
!x
- Sizeof:
sizeof x
- Sizeof:
sizeof(型の名前)
- 型変換:
(型の名前)オペランド
なお、「関数を返す関数」というような「高階関数」があるような系であれば、2以上の任意の引数個を持つ演算(関数)は、単項演算にすることができる(カリー化)。
関連項目
単項演算子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 02:16 UTC 版)
「単項演算」も参照 単項演算子(英: unary operator)とは、被演算子が一つだけの演算を表す演算子。その記法には、通常は被演算子の前に単項演算子を置く前置記法(ポーランド記法)を用い、被演算子を明示するための括弧 "( )" を伴うことも多い。 代表的な単項演算子として、以下がある。 ・平方根を表す根号 "√ " ・負を表す(減算ではない)負符号(例: −3) ・絶対値を表す2本の縦線(例: |x|) ・階乗を表す感嘆符(例: n!)(例外的に後置記法で書く) 関数 f(x) の "f( )" も単項演算子であり、符牒となる文字列 "f" を関数子などと呼ぶ場合もある。関数子としては任意の文字列を使用することができ、代表的なものとして三角関数 "sin", "cos", "tan" などが挙げられる。微分作用素の "d/dx" または "D" や、差分作用素 "Δ" も単項演算子である。関数に対する「′」も微分作用素である。例えばf(x)の微分をf′(x)と表せる。 また、定数 a を与えるごとに(a が代入可能である限りにおいて)対数関数 loga x が考えられるが、このとき loga は定数一つを含む形で単項演算子として働く(そのような場合、a は e や 10 などに固定されているため、文脈上明らかな場合は省略を受け、単に log と記して扱われることも少なくはない)。ただし、仮に a をも変化させて扱うならば loga x なる式において log は二つの被演算子 a と x を持つ二項演算子(後述)と解されることになる。
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